グローバル化する社会で強く生き抜いてほしいと、わが子をインターナショナルスクールに通わせる親たちが増えている。なかでも今、注目を集めているのが、「インド式教育」を行うインド系のインターナショナルスクール。インドは世界屈指のIT(情報技術)立国で、世界各地でインド出身のIT技術者が活躍している。
2000年ごろから、インドの優秀な技術者が続々と来日。その子どもたちがインドに帰国しても勉強についていけるようにと、シンガポールに本部を置く財団がアジアを中心に「グローバルインディアンインタ−ナショナルスクール」(以下・GIIS)を開校。東京には’06年にオープン。全校で同じカリキュラムが導入されている。
授業は英語で、算数などは早い段階から高度なことを学ぶため、日本人の子どもが途中から編入するのは大変なのだが、最近は「英語を学びたい」と編入する子も多いという。では、“日本のインド式学校に通うにはどうしたらいいのか?”。そんな、疑問にお答えします!
【学費はどれくらい?】
N〜K2(2歳半〜日本の幼稚園・保育園年中組に相当)で月額約6万5,000円〜7万円、G1〜G10(日本の幼稚園・保育園年長組〜中3に相当)で月額7万5,000〜9万円、G11(日本の高1に相当)からは10万5,000円が目安。このほかに必要に応じて制服代や学用品、スクールバス代がかかる。日本の学校にある「入学一時金」のようなものはない。
【インターナショナルスクールは義務教育なの?】
インターナショナルスクールは日本の義務教育にはあたらないので、GIISでも、毎年進級テストがある。それに受かれば飛び級できる一方で、落ちると進級できないという厳しい制度がある。
【入学するには?】
GIISでは、入学するときに簡単なテストがある。N〜K2から入る場合、アルファベットの読み書きができることが条件。G1から入学する場合は、短い文章の読み書きに加えて会話ができることが望ましいという。もちろん、テストに合格しないと入学できない。4月から新学期が始まり、翌年の3月で1学年が終わるのは、日本の学校と同じ。また、学期の途中で入学することは可能。
【日本の学校で学びたくなったら?】
中学校に入るには、原則、小学校卒業証書が必要なため、小学校高学年までに学区の小学校へ相談し、転入をしてそこで卒業証書をもらう必要がある。高校から入るには、中学校の卒業証書と「中学校卒業程度認定試験」、大学では「高等学校卒業程度認定試験」(旧大学入学資格検定)を受ける必要がある。
中退してしまうと、勉強をやり直すことになるので、日本人が入学する際にはよく考えよう。