髪は女の命――古くから象徴的に使われている言葉ですが、それだけ髪の悩みは女性にとって重要なこと。ウイッグを活用したり、育毛剤などを使うのもいいけれど、「根本的に改善できたら」という願いを受けて登場したのが女性専門の頭髪外来です。読者の皆さんに悩みを語っていただきつつ、その女性の味方!のクリニックがどんな存在なのか、どんな治療を行なっているのかなどを2回にわたり紹介します。
前編はまず女性たちが髪に対する悩みを本音で語り合います!
40歳前後で急に髪の衰えを感じる女性たち
「髪がパサついてきた」「ボリュームがなくなった」「細くなった」「生え際が薄くなってきた」「地肌が透けて見える」「白髪が増えた」など、女性にとって髪の悩みは、肌以上に深刻だったりします。
髪はその人の見た目年齢を大きく左右する要素の1つで、女性にとって薄毛や抜け毛はとても複雑でデリケートな問題です。これについて、女性専門の頭髪外来を設けているAACクリニック銀座の浜中聡子院長はこう話します。
「男性の薄毛・抜け毛の原因はある程度解明され、効果的な治療薬も開発されていますし、場合によっては何もせず症状を受け入れる、いっそ短く刈り上げるとった選択肢もありますが、女性はそういうわけにはいきません。女性は多くの家庭問題に加え、仕事や人間関係などあらゆるストレスと闘っているのですから、髪の悩みを抱える方が増えていくのは当然でもあるのです」
実際に、AACクリニック銀座では、女性の患者数が7年間で約5倍にも増えています(表参照)。
「女性の多様な悩みは社会背景も深く関わり、さらに複雑化しています。なお、薄毛・抜け毛が起こる原因として男性と女性ではかなり異なります。中でも進行する脱毛では加齢に加え、女性の場合は『女性ホルモンの低下』があげられますが、男性の場合は『男性型脱毛症』が主な原因です」
髪の密度は20歳がピークで太さにおいては35歳前後がピーク。その後は密度・太さともに衰え、30代後半から髪のうねりも目立ってきます。そして40歳前後で急に髪の衰えを感じる女性が増えるのです。
こういった内容をふまえ、今回は髪に悩む読者に集合してもらい、気になる『女性の髪の悩み』について感じるままに忌憚なく語っていただきました。今回の参加者は高橋由紀さん(38歳)、野口純子さん(43歳)、本木真紀さん(53歳)と、AACクリニック銀座で治療を体験した山下陽子さん(46歳)の4人です。
ウイッグや育毛剤もいいけれど、薄毛を根本的に解決したい!
高橋「私の場合、毛量が少なく髪にボリュームがなくて朝起きるとぺちゃんこになっていてスタイリングに四苦八苦。だから、最近は朝、リンスなしでシャンプーし、セットするしかない状態です。こうなったのは2年前くらいから。髪の状態も30代半ばで変わったのを実感しています」
野口「私は白髪がとにかく気になって。それに気づいたのは35歳くらいの頃。え?もう白髪?と年齢を感じたのがこの年齢。それがどんどん進んで、40歳前には分け目のあたりがとても目立つようになり、ほんと嘆きました(笑)。広範囲にできるので毎日、分け目を変えたりして。今は1カ月半ごとに染めないといけないので傷むし大変!」
本木「私なんか、頭全体の薄毛・抜け毛に加え、コシ・ハリのないパサパサの髪、そして髪の半分以上の白髪に悩んでるわ~。50代にもなると髪のトラブルオンパレードよ。今日は撮影のために何とかサマになるように染めてスタイリングしてきたつもりなんだけど、なかなかまとまらずダメでした(笑)。とにかく髪のトラブルが多く、加齢をひしひし感じてます。だから、育毛剤とウイッグは手放せないの」
<読者プロフィール>
高橋由紀さん(38歳)「髪のボリュームがなく毛が細くてスタイリングに困っています。もう少し元気な髪の毛になりたいのですが、育児や仕事もあって積極的なケアができず気になっています」
本木真紀さん(53歳)「薄毛・抜け毛、ハリやコシがないパサつく髪、白髪とあらゆる悩みが。やはり髪がこんな感じだと老けて見えるのが悩みのタネ。一刻も早く対処をしたいのですが……」
野口純子さん(43歳)「30代で白髪を見つけてから40歳前から一気に増えました。分け目のところに集中する白髪がほんとに悲しくて。これからさらに増えそうで不安です。今のうちに何とかしたい」
山下陽子さん(46歳)「更年期世代で40代になってから薄毛・抜け毛、白髪に悩むことに。AACクリニック銀座に通院するようになったことで、改善が見え、やはり根本治療の力を感じています」
年間2万人以上の女性が通院するクリニックには興味津々!
山下「野口さん、わかる~。私も生え際の後退と薄毛、白髪に悩んでました。私の場合は40代でこれは困ると。更年期を迎え、体の不調もさることながら、いちばん老化を感じたのが髪でした。ヘアケア剤でごまかしたり、本木さんと同じく育毛剤で、せっせとケアしていたものの改善できなくて半ばあきらめかけていたんです。それが、先日、女性専門頭髪外来のあるAACクリニック銀座で初めて診察・治療を体験。カウンセリングや診察、検査などをし、治療薬も処方していただきました。髪の悩みの原因をつきとめしっかり治療方針を示してくれるのでとてもよかった。今は治療薬と正しいヘアケア、生活改善を実行中。かなりよくなってきていて、あ~もっと早く行けばよかったと思っているところ」
高橋「わ~。女性専門頭髪外来ってあるんですか? 知らなかったです。私も1度行ってみたい。クリニックだけに治療やケア指導にも信頼が置けそう」
山下「カウンセリングや診察も丁寧だし、費用などの疑問にも答えてくれます。血圧測定や採血なども行うの。通院は月に1度でいいから気持ち的にもラクだと思うな」
野口「髪の毛ってもっとも目立つ部分だし、肌よりも悩みが深刻だけどみんな気になってはいても、ウイッグや育毛剤、毛染めなどでとりあえずごまかして……って人が多いと感じる。そういうクリニックがあると救われそう。私も興味津々!」
山下「実は私が行ったAACクリニック銀座の通院患者の延べ人数はなんと年間2万人もいるんですって。それだけ信頼度も高いってことじゃない。患者さんの数も年々急増しているということなので、今まで何とかしたいと思っていた人がクリニックの存在を知って、来院している感じ。確かに私も女性専門の頭髪外来があることを知らなかったので、もう少し早く治療を始めていたら、って」
本木「うわ~。私もぜひクリニックに足を運んでみたいわ。ウイッグだと夏に蒸れてしまうのが困るし、ケア剤などはなかなか結果が出ないし。もし今のこの状態が少しでもよくなるならうれしい。でも年齢的に難しいということもあるのかしら?」
山下「先生にうかがった話だと、『年齢が高いから改善しないわけではありません』とおっしゃっていたので、まずは相談だけでもいいかも。こういうクリニックは女性にとってほんとありがたい存在。一般の頭髪外来だとどうしても男性患者さんが主になるイメージがあって気後れしていた人も、通院しやすいのでおすすめ。クリニックだからと構えることもなく、相談や検査、診察も含めて親身になってもらえ気軽に受けられるのがいいと思います」
後編は山下さんが体験したカウンセリングから通院までの「治療の流れ」を紹介するとともに、浜中先生に女性特有の薄毛の原因とその治療について伺います。
■髪に悩む女性の患者数
2007年から2014年の患者数をグラフ化。7年間でなんと約5倍にも増えている。いかに多くの女性たちが頭髪で悩んでいるかがわかる。年齢の内訳では40代、50代が7割以上を占める。
■年代別髪に関する悩み
AACクリニック銀座に来院した2014年度の新規患者の統計。40代では抜け毛に悩む人が多く、50代、60代では薄毛に悩む人が多いという結果に。また、ウイッグまたは育毛剤を使用したことがあると答えた人は2009年と2014年を比べると2割ほど増えている。頭髪への積極的なアプローチがみえる。
取材協力/AACクリニック銀座 http://www.aac-clinic.com/