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「友人に『姿勢が悪い』と言われたなど、ねこ背の“見た目”が気になって来院される女性は多いですね」

 

そう語るのは、日本初のねこ背矯正・専門治療院「V-Style」(神奈川県川崎市)の小林篤史院長(41)。開業以来、2万人のねこ背の悩みを改善してきたという小林院長は、著書『ねこ背は10秒で治せる!』(マキノ出版)で、ねこ背矯正のストレッチを紹介している。

 

「ねこ背の姿勢を続けていると、前に出た頭を支えるのに首や肩が凝る。さらに背中の筋肉がガチガチに固まり内臓にも負担がかかります。そのため首や肩の凝り、腰痛、膝痛、消化不良、冷え性、生理痛など、女性の体の不調の原因ともなる可能性があるのです」

 

では、その“ねこ背矯正”の具体的な方法とは?

 

「まず、自分がねこ背を招く2つの『骨盤のタイプ』を把握します。お尻が出っ張っているのが『骨盤前傾タイプ』で、太ももの前面の筋肉がガチガチになります。一方、お尻が引っ込んでいるのが『骨盤後傾タイプ』で、太ももの後面の筋肉が硬くなります。この2つのタイプ別に、腰と足の筋肉をほぐしていきましょう」

 

■「骨盤前傾」を治すストレッチ

【太もも前面伸ばし】
1. 片足立ちの姿勢になり、左足の甲を左手で持つ。
2. 左手で左足の甲を上に引き上げ、10秒キープ(右も同様)。

 

【股関節前面伸ばし】
1. 左膝を床に、右足は前方に出して膝を直角に曲げ、右膝の上に両手を置く。
2. 体重を前方にかけて10秒キープ(右も同様に行う)。

 

■「骨盤後傾」を治すストレッチ

【太もも後面伸ばし】
1. 椅子に浅く腰かけ、左足を前に伸ばす(つま先を上げた状態に)。
2. 左膝の上に両手を乗せて、下にすこし圧をかけて10秒キープ(右も同様に行う)。

 

【お尻持ち上げ】
1. 立った姿勢から前かがみになり、両手で膝裏で組む。
2. お尻をできるだけ高く持ち上げて10秒キープ。

 

次に。「円背型ねこ背」、「前肩型ねこ背」、「顔出し型ねこ背」、「首なし型ねこ背」の4種類の中から自分のタイプを確認し、それに合わせたストレッチを。

 

■「円背型ねこ背」を治すストレッチ

【胸骨持ち上げ】
1. 胸の真ん中にペンを垂直に置き、手で支える。
2. ペンが斜めに持ち上がるように、息を深く吸いながら胸を広げ、その姿勢のまま10秒キープ。

 

■「前肩型ねこ背」を治すストレッチ

【肩回し】
1. できるだけ大きな円を描くつもりで、10秒かけて両肩を後ろに回す。
2. 肩を回した後は、力を抜いて両肩をストンと落とす。

 

■「顔出し型ねこ背」を治すストレッチ

【顔引っ込め】
1. できるだけ顔を前に突き出す。
2. ゆっくり10秒かけて、正しい位置へと戻す。

 

「『首なし型ねこ背』は、ほかの3つを合わせ持つタイプになりますから、3つすべてのストレッチをおすすめします。これを全部やったとしても2分程度。予防のためにもなりますから、7つすべてのストレッチを、ぜひ試してみてください」

 

各10秒でできるストレッチで、“ねこ背ブス”におさらばしよう!

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