先だって(第12回)の放送で、文(井上真央)と久坂玄瑞(東出昌大)の婚礼が行われたNHK大河ドラマ『花燃ゆ』。妻となった文が、夫のために心を尽くして料理を作るシーンもあったが、今、ドラマに登場する文の料理が「おいしそう!」と話題に。そんな声に応えて、そのレシピを教えてもらった。
【文ちゃんおむすび】――イケメン軍団に大好評
〈作り方・15個分〉まず、茶飯を作る。炊飯器に白米(1升)に対し、水(9合)、塩(2つまみ)、酒(ひと回し)、醤油(ひと回し半)、顆粒のかつおだし(大さじ1.5杯〜2杯)を加え、すし飯の硬さに炊く。炊き上がったら、乾燥わかめをフードプロセッサーで細かくした粉(大さじ2杯)と桜えび(大さじ3杯)を加えてよく混ぜ合わせ、丸く握る。
【沢まんじゅう】――萩では祝い事や祭事のときに作られていたお菓子
〈作り方・10個分〉あんこは、小豆(1合)に砂糖と塩(各適量)を加え、煮てこしあんにする。餅米粉(2合)に水を入れ、練って蒸し、蒸し上がったら、大きめの入れ物に取り、水を少しずつ加えてよく練る。練ったものを少量別に取り、色粉(少々)で赤、緑の色を付ける。残りの練り上がったものを布の上に長め(幅3〜4cm、長さ20cm程度)に置き、その上に色を付けた餅を棒状にのばし、2本の線のように並べ、両指で交互にのばしたら裏返し、麺棒でのばす。その上にあんこを細長くのばして置き、両側から包み、適当な大きさに切る。
【いとこ煮】――冠婚葬祭のときに作られる郷土料理
〈作り方・2人分〉小豆(50g)は、一度ゆでこぼしてアクを取り、中火で軟らかく煮て、シロップ(砂糖15g、水50ml)につけておく。白玉粉は、耳たぶくらいの軟らかさにこね、半量団子に食紅(少々)で色を付け、小指大の団子をゆで上げる。干ししいたけは、水でもどし、いちょう切りにし、しいたけのもどし汁と昆布の漬け汁を合わせ、だし汁(250ml)を作る。だし汁に、しいたけ、砂糖(25g)、薄口醤油(少々)を加え、小豆をシロップごと入れ、ひと煮立ちさせて火を止め、べつの器に移し、白玉団子を入れて冷やす。器に盛り付けたら、薄くいちょう切りしたかまぼこを加える。
堀之内プロデューサーによれば、今後、長州藩の一大事に、文のアイデア料理が随所で活躍するという。男の幕末ドラマも、女性目線で見てみると、また違った一面が見えてくる。