タカラトミーアーツが発売中のマシン「究極のTKG」(希望小売価格3,500円)が話題沸騰中だ。お手軽にフワフワのメレンゲ状に仕上げた白身と、濃厚な黄身の両方が味わえる“究極の卵かけご飯(TKG)”を手軽に作れる同商品。発売前から、ネット注文が殺到し、急きょ増産される事態になった。
早速、編集部も「究極のTKG」を使って卵かけご飯作りに挑戦した。まず、機器の上部の蓋から卵をセットする。ボタンを押すと卵が割れ、下に設置されている受け皿が黄身だけをキャッチ……するはずだったが、力任せにボタンを強く押込んでしまって殻の破片が黄身に入り込んでしまった。あわてて殻を取り出そうとするも、黄身が破れて失敗。
再チャレンジでは、ボタンを優しく素早く押すように心がけた。すると受け皿に黄身を残して、白身だけが自動的にかくはん器に。今回は黄身にもかくはん器の中の白身にも、殻は入っていない。成功だ。かくはん器をオンにするとバネの付いた器具が回転して、空気を取り込んだ白身がどんどんメレンゲ状になった。ご飯の上にメレンゲを、さらにそのうえに黄身を乗せれば完成だ。1分でさらさら、2分でとろとろ、3分でふわふわに!
大人3人が戸惑いつつも、わいわい30分ほど楽しみながら最終的には“究極の卵かけご飯”が出来上がったのだった。一度使い方のコツさえつかめば、もう失敗することはなさそう。機器が簡単に分解、丸洗いできたのも便利だった。これまで卵かけご飯のドロッとした食感が嫌いだった記者の1人は“ふわふわな状態であればおいしく食べられる”と、気づけばお茶碗3杯をペロリ。用意した卵10個入り1パック、4合のご飯が一瞬で無くなった。
「究極のTKG」で作った卵かけご飯の仕上がりに関して、料理研究家の髙橋香葉さんはこう語る。
「泡立て器を使った手作業だと3分ではメレンゲは作れませんし、空気の入り具合いも均等できめが細かい仕上がりになります。なにより白身が苦手な人でも、おいしく卵1個分の栄養を摂取できるのがいいですね」
実際に手動でメレンゲ卵を作ってみたが、“ふわふわ卵”を作るためには10分以上かき混ぜないとできなかった。「究極のTKG」に冷蔵庫の残りものを“のせるだけ”のアレンジメニューを、髙橋さんに紹介してもらった。
【1】納豆とキムチで「W発酵卵かけご飯」
「納豆、キムチという発酵食品同士を組み合わせてみました」(髙橋さん)という一品。キムチの辛さを、たまごの黄身がマイルドに。納豆のタレがあるので、しょうゆをかけなくてもおいしく食べられる。
【2】しゅうゆ麹でヘルシー「ツナ卵かけご飯」
ノンオイルのツナ缶をご飯にのせて、その上に“ふわふわ卵”と“しょうゆ麹”、ネギを少々。ツナといえば、マヨネーズを使ってしまいがちだが、米麹としょうゆを発酵させて作った“しょうゆ麹”でヘルシーに。「?には抗酸化作用があって、アンチエイジングが期待できます」(高橋さん)。ボリューム感があるので、これ1杯で朝食代わりになるかも。
【3】色合いが鮮やかな「大葉卵かけご飯」
「冷蔵庫で余りやすいオクラや、大葉、刻んだたくあん、梅干しを合わせました。それぞれの色合いも鮮やかで、見た目も楽しめます」(高橋さん)。大葉の香りが卵の生臭さを消してくれる。生卵が苦手な人にもおすすめしたい逸品だ。
「大勢で食材を持ち合ってベストな組み合わせを考えるのも、楽しみの1つですね」(高橋さん)
“コロンブスの卵”のような発想で、食卓に新風を吹き込んだ『究極のTKG』。あなたも、冷蔵庫の残りものと少しの工夫で、おいしさの新大陸を発見してみて!