ジャンボ宝くじの1等前後賞が合わせて1億円になった’89年以来、452人の億万長者を生んできた「日本1の売り場」が、東京「西銀座チャンスセンター(CC)」だ。金額にして672億円! その売り場で人気の販売員に、知られざる西銀座の“当たる”レジェントを教えてもらった。
販売員がいま注目しているのは、売り場の前のケヤキの木だそう。
「売り場前はずっと喫煙ゾーンになっていて、煙のせいかここ数年、枯れたようにケヤキに葉がつかなくなっていたんです。それが’13年9月、全面禁煙になって、ケヤキの木にも『禁煙』の札がかけられたんですよ。そしたら翌年には、見違えるように青葉が芽吹いて。それに導かれるように、サマージャンボで1等6億円が!」(小林恵子さん・勤続21年)
宝くじ研究家の山口旦訓さんによれば「『禁煙』ならぬ『金縁』の木になったわけですね。これはご利益がありそう」。
また販売員たちは、ジャンボ発売の前に港区の芝大神宮に当選祈願にいくそうだ。以前は境内に「クーちゃん」という黒猫がいた。宮司さんも「金運を持っている猫」と言っていたそうだが、3年前に亡くなってしまった。ところが「前回の年末ジャンボのとき、新しい猫が現れたんですよ」と、勤続12年の影島和子さん。
「今度は黒と白の猫なんですが、名前は宮司さんいわく『2代目守り猫の“ナルちゃん”』。すごく人懐こくて、参拝者を見ると寄ってきて」(大和田佳子さん・勤続11年)。「じつはその年の夏にはすでに境内にいたらしくて。サマー、オータム、年末と1等が続いているのは、ナルちゃんのおかげかも(笑)」(小林さん)
勤続22年の平田裕子さんは、くじを調べて億を当てた人に「何番窓口でお買いになりましたか」と聞くようにしている。少し前、男性と女性立て続けに2人、3億円を当てた瞬間に出会ったが、2人とも「奥の方の窓口で買った」と言ったそうだ。
「西銀座CCではジャンボ発売のとき、向かって左側のスペースに最大6つの窓口、通路を挟んで右側に最大6つの窓口が開きます。お客さんの言う『奥のほう』というのは、右側の窓口のこと。晴海通りのほうから見ると、たしかに右側が奥にあるので、そう言われたんだと思います。私は勝手に『奥=億』の売り場と思っていたんですが」(平田さん)
すると小林さんも「そういえば、私も『奥の窓口』で買ったら当たった、というお客さんに会ったことがありますね」。
山口さんは言う。
「『金縁の木』『ナルちゃん』『奥の窓口』。まさに西銀座CCの新・3大レジェント誕生じゃないですか。これは平成27年も続々と億が出そう。楽しみにしてますよ!」