潮干狩りシーズン到来で専門家が警鐘「土壌汚染のピークは…」

「東京湾の放射能汚染は広がりつつあります。潮干狩りにも注意が必要です」と語るのは、昨年8月から福島第一原発事故による放射性物質の東京湾への流出を調査している近畿大学理工学部の山崎秀夫教授。


春のレジャーを代表する潮干狩り。とくに良質なアサリがとれる東京湾の干潟には、毎年多くの家族連れが訪れる。本格的なシーズンを目前に控え、山崎教授はこう語る。


「放射性セシウムは海底に沈み泥に付着する性質があることから、昨年8月から東京湾に注ぐ荒川や江戸川の河口付近の海底を調査した結果、昨年8月に301ベクレル/kgでしたが昨年12月には511ベクレルに上昇していました。いまだ放射性物質が川から流出していることもあり、今後2〜3年をピークに汚染は拡散し続けるでしょう」

海底で泥を含んだ海水を体内に排出入して大きくなるアサリ。そこで、東京湾にある有名潮干狩り場でとれたアサリを独自に調査してみた。その結果は——―。幸いなことに、放射性セシウムは検出されなかった。山崎教授は潮干狩りでの防御策について、つぎのように話している。

「潮干狩りするときは、万が一を考え素手ではなく必ず熊手やスコップを使って、長靴を履くなど泥や砂に触れないようにしたほうがいいでしょう」

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