”一生虫歯ゼロ”になれる人気歯科の「フィンランド式最新治療」
5月27日、患者満足度日本一の歯科クリニックを決める『歯科甲子園・D-1グランプリ』第1回決勝大会が東京・お茶の水で開かれた。全国から快適さに自信をもつ84のクリニックがエントリー。覆面審査員が実際に受診しランキング。上位30位の中から、実行委員会で5クリニックが選ばれ、決勝大会でのプレゼンテーションを経て、審査員の投票でグランプリが決定した。
今回、見事グランプリに輝いたのは、神奈川県伊勢原市にある『つじむら歯科医院』。院長とスタッフの信頼関係の強さが、高く評価されての受賞だった。その背景には10年前の昼休みに、スタッフ全員が辞めてしまうという”事件”があった。
「虫歯を削って治し、また虫歯になる。保険診療ではそのくりかえしで限界を感じていました。そのいらだちもあって、感情的に患者さんに横柄に接するスタッフを怒鳴ってしまったのがきっかけだったんです。スタッフ全員が辞めたあと、自分一人では何もできないと気づかされました。そのとき、スタッフや患者さんには自分の家族のように接していこうと決心したんです」
そう話すのは、院長の辻村傑さん。それ以降、保険診療とも一線を置き、歯科先進国・フィンランドで予防医学を数度研修。現在、辻村さん自身は自由診療のみ(保険診療は別の医師が担当)だという。
「初回1万5千円前後。口腔内を隅々まできれいにして虫歯の原因となる細菌を除去するベースリセットが1回60分×8回(約15万円)。特別の症状がなければ、生涯これで虫歯と縁のない口腔内環境を作ることができます」(辻村さん)
これまで約2千人が辻村さんの治療を受け、虫歯になった人はいまだゼロ。評判を聞きつけて、遠く島根県などからも患者がやってくるそうだ。