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話題のスポットやニューオープンのお店を、本誌編集者・めた坊(41歳独身。食いしん坊生活が続き、身長170センチで体重はかろうじて0.1トンを切るメタボ体形に成長)が覆面取材。“勝手に対決”させるこの企画。今回は、「印象派」の展覧会対決だ!

 

まずは六本木で開催されている「ルノワール展」へ。日本人に人気が高いルノワールは言わずもがな、印象派の巨匠。ちなみに印象派とは、写実主義で自然の光を忠実に写し取る技法で描く画家たちのことを指すそう。今回の展覧会では、フランスはパリのオルセー美術館、オランジュリー美術館の2つの有名美術館が所蔵する作品約100点が展示されている。

 

見どころは日本初上陸という『ムーラン・ド・ラ・ギャレットの舞踏会』と『浴女たち』の2作品。どちらの作品も空間を生かし展示されていたので混雑はしていたけど、ゆったりと見ることができた。ルノワールは印象派でも人物画を好んで描いた画家だそうで、家族や友人だったというモネの肖像画もあった。

 

淡い色使いと柔らかいタッチで描かれたルノワールの作品群。本人は40代後半にリウマチを発症し、その痛みに耐えながらの創作だったそうだけど、現実のつらさを忘れさせてくれる作品を後世に残してくれた人なんだとあらためて実感した。

 

つぎは新宿で開かれている「樹をめぐる物語」。樹木をモチーフとした印象派とその前後のフランスの風景画の変遷をたどっている。油彩を中心に素描や版画など、展示数は約110点。

 

し〜んと静まり返った館内で作品を鑑賞。モネからマティスまでさまざまな画家の作品が楽しめる。印象派といっても画家によって絵の具のタッチや線の太さがまったく違っているので、印象派の多様さが見て取れる。

 

そして展示の最後には、あの名作が!そう’87年に58億円で落札されたというゴッホの『ひまわり』だ。いつかは生で鑑賞したいと思っていた『ひまわり』を見ることができ感激。作品もさながら、バブル時代に落札された価格といい、神々しさすら感じる作品だった。

 

【めた坊ジャッジ】印象派のなかでも強烈な印象が残ったゴッホの『ひまわり』が決め手。今回は新宿の展覧会の勝利だ!

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