大豪雨に、酷暑、台風に、大地震……。7月から9月にかけて、さまざまな災害が日本を襲った。現在でも被災地では、たくさんの人が避難所生活を余儀なくされていたり、ライフラインが止まったままの地域がある。
6月末から7月上旬に日本を襲った豪雨は死者227人、行方不明者10人と、西日本に壊滅的な打撃を与えた。災害から2カ月たったいまでも、4000人以上が避難所での生活を強いられている。特に被害が大きかったのは、土砂崩れや浸水による被害が多く死者109人を出した広島県。25人が命を落とした呉市では、木製の橋が洪水により流された。
また、9月6日午前3時7分に起きた、北海道胆振東部を震源とするマグニチュード6.7の地震では、苫東厚真火力発電所が緊急停止し、道内のほぼ全域が停電になった。
いまだ不自由な生活を強いられる多くの人々を支えるために、いまできる支援として「ふるさと納税」という形で協力してみてはいかがだろうか。応援したい自治体に寄付することで、住民税や所得税が控除されるうえ、自治体からお礼の品の特産品がもらえる。そんな被災地から届く返礼品を紹介。
■西日本豪雨(平成30年7月豪雨)
【岡山県倉敷市】「倉敷市真備町産の竹の子味わいセット」/寄付金額:1万円~
真備町はたけのこの故郷と呼ばれる西日本最大の産地。豪雨により地区の約3割が浸水し、9月14日に天皇皇后両陛下がお見舞いに訪問されている。真備地区のたけのこを地醤油で炊き上げた逸品。
【高知県大月町】「大月のお芋」(紅はるか)/寄付金額:5,000円~
土砂崩れ、道路崩壊など被害にあった大月町産。うま味、風味、見た目がさつまいもよりも「はるか」に優れていると命名。舌触りはしっとり、糖度も高く濃厚な味わい。5kg前後。
【福岡県北九州市】「『割烹まんねん亀』とらふぐ刺し・ふぐちりセット3人前」/寄付金額:3万円~
被害の大きかった北九州市門司区。その門司港にある老舗割烹「まんねん亀」は「ふく」宅配を始めて36年になる。吟味された「とらふく」のふぐさしとふぐちり鍋を。
■北海道胆振東部地震
【北海道札幌市】「幻のたまねぎ『札幌黄』オリジナル詰め合わせセット」/寄付金額:1万円~
被害の大きかった同市東区特産の玉ねぎ「札幌黄」の加工品セット。肉厚で軟らかく、甘味も強い。現在はスープ、乾燥たまねぎ、レトルトカレー、札幌黄ラーメンの詰め合わせ。
【北海道千歳市】「海鮮丼の具」/寄付金額:1万円~
サーモン、カニ、ウニ、ホタテ、イクラ。解凍した具材をご飯にのせると、おいしい海鮮丼ができあがり。60gの具4個入り。冷凍発送のため、離島へは発送不可。
【北海道むかわ町】「ナチュラルチーズ詰め合わせ」/寄付金額:1万5,000円~
毎月100セット限定の人気商品。毛利牧場は、製造者の祖父の代からの老舗。乳牛を育てる牧草からチーズ作りまで徹底したこだわりで、牛乳100%使用のフレッシュチーズ。
被災地を応援するための「ふるさと納税」で一つ覚えていてほしいのは、被災の影響で発送が遅れることもあるということ。また、北海道厚真町のように、震災の影響で、寄付の受付けを停止している自治体もあるので注意が必要だ。
直接、被災地でボランティアをすることはできないが、「何か応援したい」と思っている人は多いはず。ぜひ、無理なくできる支援として、「ふるさと納税」を検討してほしい。何より、とってもおいしいから。