画像を見る

夫婦生活は長い会話である――。

 

かの哲学者、フリードリヒ・ニーチェは結婚についてこう語った。夫婦生活をうまく続けること、それは人類にとって永遠の課題だ。

 

日本にも夫婦生活について思いをはせるのにぴったりな日がある。11月22日、つまり「いい夫婦の日」だ。今年で制定30周年を迎えるが、社会状況やライフスタイルは当時と比べて大きく変化している。

 

そこで「今の日本において“いい夫婦”とは何か?」を考えるべく、『女性自身』読者に夫の不満を大調査! これらを解決すれば夫婦円満になること間違いなし……と思いきや、出るわ出るわ不満の嵐! 思わず、ニーチェも絶句してしまうレベルだ。

 

《食事中もスマホをいじりっぱなしで目も合わさない》
《「晩御飯何する?」と聞くと必ず「なんでもいい」》
《「疲れているから」が口癖でソファから動かない》
《休みの日はいつも家族そっちのけでパチンコざんまい》
《「家族のため健康に!」とジムに通うも3日で終了》
《身だしなみに気を使わなくなり、加齢臭がひどい》
《服を脱いだら脱ぎっぱなし、私は母親じゃない!》

 

そんななか、もっとも多くの妻たちが寄せた不満が「夫の喫煙」だ。「夫が20年にわたってたばこを吸い続けている」という30代女性のAさんはこう語る。

 

「レストランで食事しているときも、『たばこ』と言って席を外すことがよくあるんです。そのたびにコミュニケーションが途切れてしまうので、会話が盛り上がりません」

 

Aさん以外の女性読者からも同様の意見が。中でも特に多かったのが《自分だけでなく、副流煙によって周りにも迷惑をかけている》《外食先で喫煙席に連れていかれ、大切な服にたばこの臭いが染みついてしまった》といった、“煙”についての被害だ。

 

非喫煙者が喫煙者から受ける煙害、いわゆる受動喫煙は社会問題化。そうした受動喫煙の被害は「けむハラ」と呼ばれ、立派なハラスメントの一つになっている。当然、夫婦間であっても成立するもの。だが、実際には多くの夫婦がこの問題を抱え続けている。

 

「夫にはずっと『禁煙してほしい!』と言い続けているんですが、一向にやめる気配がないんです。簡単にやめられるものではないとわかってはいるのですが、その話になるといつも最後はケンカになってしまって。最近は、なかば諦めています……」(前出・Aさん)

 

そうしたなか、最近では「加熱式たばこ」を利用する人が増えてきている。「紙巻たばこ」と違って火を使用しないため、排出されるのは煙ではなく蒸気。ヤニの染みつきが抑えられ、火事の心配もない。「夫が加熱式たばこに乗り換えた」という40代女性のBさんも経験談を語る。

 

「思い切って『もう煙を我慢するのは嫌!』と主人に言ってみました。すると数日後に主人が加熱式たばこを買ってきたんです。最初は私も懐疑的だったのですが、加熱式たばこは火を使わず加熱するたばこで、たばこから出るのは煙ではなく蒸気のため、副流煙の心配も減りました。本音を言えば禁煙してほしいですが、お互い納得できるならこれでもいいのかなと思っています」

 

喫煙者の“煙によるハラスメント”に意思表示をする。そんな「No!けむハラ」と呼ばれる活動が、広がりをみせている。そうすることで加熱式たばこへの理解を深めるとともに、歩み寄るきっかけにもなるという。

 

今回挙がった妻たちの不満も、多くは「私のことも考えてほしい」という類いのものだった。親しき中にも礼儀あり。それが「いい夫婦」でいるため、いちばん大切なことのようだ。

 

「No!けむハラ」の活動はこちらでチェック!
https://www.nokemuhara.jp/

 

Promoted Content

【関連画像】

関連カテゴリー: