画像を見る

「最近、私の医院に、『特に理由はわからないけれど、すぐに疲れる』と慢性疲労を訴える患者さんが増えています」

 

そう語るのは内科医の工藤孝文先生。現代の40~50代の女性は、仕事に家事に人づきあいにとフル回転。しかし、寝てさえいれば疲れがとれる年ごろでは、もはやない。そこで、日常のちょっとした生活習慣で改善するヒントを、2択クイズ形式で紹介。睡眠、食生活……「疲れない」のはどっちかな?

 

【Q1】快眠のために歯磨きするのは就寝直前 or 就寝1時間前

 

「答えは就寝1時間前。寝る直前に歯磨きをするという人は多いでしょう。しかし、口の中の刺激で交感神経が優位になってしまい、寝つけなくなってしまうことがあります。ミント味の歯磨き粉も刺激です。歯磨きは就寝1時間前には済ませて、ぐっすり眠る準備をしておきたいですね」(工藤先生・以下同)

 

【Q2】疲労回復にいいのはサケ or エビ

 

「答えはサケ。サケの身の赤色は、アスタキサンチンというカロテノイドの一種で、筋肉疲労や眼精疲労によいといわれています。同じ赤い海産物のエビにもアスタキサンチンが含まれていますが、そのほとんどが頭や殻の部分にあり、身の部分にはそれほど含まれていません」

 

【Q3】お昼休みのランチにいいのは親子丼 or おそば

 

「答えはおそば。食べた直後に血糖値を急上昇させると脳に十分に血液が行き渡らず、疲れやすくなります。親子丼はごはんの炭水化物が食後血糖値を急上昇させるため、食後に眠気に襲われるようなことも。その点、おそばは炭水化物が少なめで、食後の血糖値上昇が緩やかです」

 

慢性疲労は脳の「疲れた」というサインだそう。

 

「実は全身で疲れを感じていると思うかもしれませんが、最初に脳が『疲れた』と体にサインを送らなければ、疲労を感じることはありません。つまり、脳が『疲れた』というサインを出しやすくなっている状態こそが、“理由なき慢性疲労”の始まりなのです。食生活など、ここにあげたような生活習慣を実践し、脳へのストレスを少なくすれば、疲れは軽減していくでしょう。そういう生活を続けると、体の変化を感じるはずです」

 

賢く生きて、脱・疲労体質に!

【関連画像】

関連カテゴリー: