コロナ禍で大変な状況だからこそ、年賀状に思いが伝わる美しい手書きメッセージを書き添えたいもの。そこで重要なのがペン選び。
年賀ハガキには普通紙、インクジェット紙マット調、同光沢コーティング、の3種があり、紙ごとに向くペンがある。字がにじんだり、つぶれたりする失敗がなくなる最適なペンを、書道家でペンソムリエとして活動する小野雄慈さんが教えてくれた。
「ペンの太さ、油性か水性か、グリップの握りやすさなどで、紙ごとのおすすめペンをセレクトしました。ペンは価格が高いからいいというものではなく、100円台のボールペンでも十分、キレイな字が書けます」
■小野さんが選んだ、美麗に書ける“三ツ星ペン”はこちら!
【普通紙のハガキにおすすめ】
普通紙は一般的な厚紙で、比較的どんなペンでも書けるが、コーティングされてないのでインクによってはにじんでしまうことも。
<厚紙でもペンが進み筆圧が弱い人でも安心>
三菱鉛筆 uni ジェットストリーム スタンダード 1.0mm(150円)
「OKB(お気に入りボールペン)48選抜総選挙」9連覇。1.0mmが厚紙にしっかり噛んで書き味◎。低い筆記抵抗で、すらすらと文字が進み、乾きも速い。(問い合わせ:0120-321433)
【インクジェット光沢紙のハガキにおすすめ】
光沢加工されたツルツル感のある写真印刷用に加工された紙。文字を書くことを想定していないので、相性の良いペンは多くない。
<筆っぽさも出せる表現力と操作性の良さで美文字実現>
ぺんてる ノック式エナージェル 1.0㎜(200円)
なめらかなインクジェルにより、光沢紙でもすべりにくく、インクが弾かれない発色でしっかり書ける。筆圧によっては筆のような表現もできる。(お問い合わせ:0120-12-8133)
【インクジェットマット紙のハガキにおすすめ】
インクジェットプリンター専用のつや消し加工された紙。ボールペンを使うとザラついた書き心地になるところが好きな人も多い。
<年賀状にふさわしい迫力の筆文字を表現できる>
呉竹 くれ竹美文字 完美王 中字(500円)
乾くのに若干時間がかかるが、乾くと一目瞭然。本物の墨の様にマット調になり色もかなり濃い。カートリッジ式だが、本体を押さなくても自然にインキが流れる。(お問い合わせ:0742-50-2050)
(取材:垣内 栄)