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新型コロナの影響もあり、’20年はたいへんな年だった。給料は7カ月連続で総額が減少し(’20年10月分・厚生労働省)、コロナ失業は8万人に迫っている(’20年12月・厚生労働省)。苦しいやり繰りが続いた家庭も多かったのでは。

 

年が明け、新型コロナの収束にも景気回復にもまだ出口が見えないが、「こんなときこそ生活を守るため、コロナが去った後で楽しむために貯金に励みましょう」と経済ジャーナリストの荻原博子さん。荻原さんが長く続けられる貯金を解説してくれたーー。

 

■メイン貯金は忘れても貯まるシステムに

 

今回ご紹介するのは、楽しい仕組みで長く続けられる貯金です。

 

【1】おつり貯金

おつりのうち「100円以下か500円以下、1,000円以下を必ず貯金する」とルールを決め、ガラス瓶などに貯めていきましょう。財布もスッキリ、貯金もできて一石二鳥です。

 

【2】歩数貯金

ウオーキングと貯金を合体。たとえば「1日5,000歩歩いたら100円」や逆に「5,000歩歩かなかったら500円」、あるいは「1,000歩歩くごとに100円」などをルールにしましょう。しっかり歩いて貯金して、健康と貯金の一挙両得といきたいですね。

 

【3】365日貯金

365個のマス目に1〜365までの数字を書き、毎日1つ選んで、数字分を貯金。貯金したマスは色を塗るなどしてつぶしていきましょう。貯金額は最高365円ですが、1年続けると6万6,795円貯まります。

 

【4】塗り絵貯金

【3】と似たマスに塗り絵が描かれた無料シートが、ネット上にはいろいろあります。「毎日○○円」と決め、貯金できたら塗り絵をします。近年、癒されると注目の塗り絵と、蓄えが増えていく安心感で、気持ちが落ち着きますよ。

 

コツコツ貯金を楽しむいっぽうで、メインの貯蓄は、忘れていても貯まっていく仕組みを作りましょう。給料が出たらすぐ貯金をする「先取り貯金」です。

 

方法はさまざまですが、今もっとも利率が高いのは「社内預金」です。というのも、金利は0.5%以上がルールだからです。今、大手銀行の普通預金は0.01%ですから、なんと500倍! 社内預金制度のある会社にお勤めの方は、最大限活用しましょう。

 

次は、給料からの天引きで貯める「財形貯蓄」です。貯金した残金を手取りとして受け取り、引き出す手続きも面倒ですから、いったん始めれば長く続けられます。

 

こうした制度が利用できない方は、給与が振り込まれる銀行で積立預金をしましょう。利率は低いのですが、手間がかかりません。利率の高い銀行を選んで積み立てを始めても預け替えが面倒だと、頓挫する羽目に。手間なく勝手に貯まっていくのがいちばんです。

 

また、先ほどのおつり貯金や歩数貯金ができるスマホアプリもあります。「finbee」というアプリで、ネットバンキングと連携させて貯金のルールを設定すれば、忘れていてもお金が貯まります。

 

今後も自分の生活を守り抜く覚悟で、引き締めていきましょう。

 

「女性自身」2021年1月19日・26日合併号 掲載

経済ジャーナリスト

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