「ダイエットをしては挫折を繰り返していた私が変われたのは、出産がきっかけでした。自分にお金も時間もかけられなくなったぶん、毎日必ずやっていることを見直すという点に着目したのです。歩くときは太ももの付け根が伸びるようにするなど、工夫して“太る習慣”を“やせ習慣”に1つずつ変換していったら、1年3カ月で20キロの減量に成功していました」
よく通る声で話すのは、フォロー数26万人の大人気インスタグラマーで美容家の本島彩帆里さん。本島さんが多くの女性を惹きつけるのは、無理なく自然なアプローチでモデル並みの美ボディを手に入れ、キープしているから。
「私がかつてそうだったように、ダイエットのしすぎで心身のバランスを崩し、体調不良や便秘を引き起こしてしまっては本末転倒です。必要以上にがんばりすぎずに、日常の仕草や習慣を見直した先に理想の体形が得られるならば、それがベストだと考えています」
本島さんが提唱する「やせる仕草」は、日常生活のちょっとした心がけだが、それらはダイエットのプロもリアルに実践する方法。効率よい筋肉量アップや代謝の向上を促し、冷えや便秘などの不調を改善、やせ体質に導く動きが無駄なく取り入れられたメソッドだ。
「立つ、歩く、座るなどの基本動作のほか、掃除、洗濯、歯みがきに至るまで、起床から就寝まですべての時間においてそのときどきのクセを見直し、エクササイズに置き換えるイメージです。もちろん日々引出しは増え続けています」
やせる仕草を習慣化できれば、“生きてるだけでやせる”という状態を作り出せる。無理なくマイナス10キロも十分に達成可能だという。ぜひ取り入れてみたいが、本島さんは次のようにアドバイスする。
「まずは生活シーンの1割を目標にするなど、徐々に増やしていくことが成功の秘訣です。やせる仕草の引出しを、1つずつ増やしてくださいね」