「体のだる重さや、むくみ、食欲不振……そんな梅雨の不調改善に効果的な食材が、春雨やもやしの原料でおなじみの緑豆です。ムング豆とも呼ばれ、インドの伝統医学であるアーユルヴェーダにおいては『有益な豆』とされています」
そう指摘するのは、タイ料理研究家で漢方スタイリストの両角舞さん。体にこもった熱や水分の排出を助ける作用がある緑豆は、インドや東南アジアなど気温や湿度が高い地域での健康維持に欠かせない食材。手に入りやすい緑豆春雨や緑豆もやしでも同様の効果が得られるそう。今回は両角さんが、もやしを使った梅雨の不振を解消するレシピを考案してくれた!
《 薬味ソースでストレスも解消「もやしの肉巻き 香味野菜ソース」》
【材料】2人分
もやし…100g
豚ロース薄切り肉…180〜200g(10枚)
塩・こしょう…各少々
長ねぎ…5cm
大葉…2枚
みょうが…1/2個
しょうが…5g
ポン酢醤油…大さじ3、
サラダ油…大さじ1
【作り方】
(1)豚肉を広げ塩、こしょうを振る。
(2)(1)の豚肉にもやしを適量のせ、端からきつめに巻く。残りも同様に作る。
(3)ソースを作る。長ねぎ、大葉、みょうが、しょうがをみじん切りにしポン酢醤油と合わせる。
(4)フライパンにサラダ油を熱し、(2)の巻き終わりを下にして並べ入れ中火で焼く。転がしながら全面に焼き色がつくまで焼き、蓋をして弱火で2分蒸し焼きにする。
(5)器に盛り付けソースをかける。
【ポイント】
香味野菜はストレス解消に効果的。豚肉には疲れをとる効果が。ポン酢の酸味は、梅雨に滞りがちな血流を改善。
《 スグできる熱取り時短メニュー「もやしとあさりのにんにく蒸し」》
【材料】2人分
もやし…100g
あさり…150g
サラダ油…小さじ2
にんにく…1片
酒…大さじ2
ナンプラー…大さじ1
青ねぎ…2本
【作り方】
(1)あさりは砂抜きしておく。あさり同士をこすり合わせて洗い殻の汚れを落とす。
(2)にんにくは2ミリ厚さの輪切りにする。青ねぎは笹口切りにする。
(3)フライパンにサラダ油とにんにくを入れ弱火で炒める。香りが立ってきたらあさりともやしを加え、さっと炒める。
(4)酒とナンプラーを加えて蓋をし、3分蒸し焼きにする。青ねぎを加え器に盛り付ける。開いていないあさりがある場合はフライパンに戻して再度加熱する。
【ポイント】
もやしと同じくアサリにも体の熱を冷ます効果が。もやしよりも冷やす力が強いため温める性質のにんにくを加えてバランスを取る。簡単に作れるので、あと一品欲しい時やおつまみにもぴったり。