「ダニを駆逐するためには、湿度を下げることと、掃除によってダニそれ自体に加え、そのフンや死骸、餌となるカビやホコリを除去することが重要です」
そう話すのは感染症予防の知識を持つ医療環境管理士の松本忠男さん。医療現場の清掃に35年従事しており、目に見えない病気の原因となる菌やホコリを正しく除去する掃除方法を指導している。
梅雨明けから夏にかけては、ダニが爆発的に繁殖する時季。梅雨のうちに、ダニを退治しておかないと夏に大繁殖してしまうそう。
しかし、松本さんによると、ふだん私たちが行っている掃除のなかには、ダニやホコリの除去に全く効果がないものもあるという。そこで、松本先生に、医療現場で実践されている、ダニを退治するための正しい掃除法を教えてもらった。
【掃除中の換気はNG。やるなら掃除の後に】
ホコリが舞い上がるのを防ぐため、換気をするなら掃除の後に。窓を2カ所開けると効率よく換気できる。窓が1つの場合は、窓の両側を開けると換気スピードがあがる。片方は狭く開け、片方は広く開けるのがポイント。