「近視、老眼、緑内障など、私たちは一度悪くなりだした視力を回復することは難しいと考えがちですが、ただ腕を振るだけで改善する方法があります」
「眼筋ほぐしメガネ」など、さまざまな提案で視力改善の啓発に努めてきた、ほんべクリニック院長の本部千博先生が語るだけに驚きだ。
腕を振るだけで視力が改善されるというのは、気功のポーズ「スワイショウ」。
「スワイショウは、気功の準備体操として行う動作で、体の力を抜いたリラックスした状態で行います。腕をブラブラさせる動作が、腕や指先から全身の血流と気の流れをよくし、視力アップにつながるのです」
手を動かすことが目とどう関係があるのか気になるところだが、本部先生はこう説明する。
「全身の血流がよくなると、目の周りの血流も改善されます。近視にしても老眼にしても、視力が低下するのは、眼筋の血流が滞って、眼筋が凝り固まってしまっていることが原因です。特に、緑内障の中でも正常眼圧緑内障は日本人に多いタイプで、眼圧が高くなるため視神経が圧迫されて、視神経の働きも滞りがちになります」
当然、眼球や首を動かすことも血流改善にはつながるが、全身の血流を促すスワイショウは、視神経にもよい影響を与えるのだそう。