物価高が止まらない。6月の消費者物価指数は生鮮食品を除いた数値が、前年同月より2.6%上昇した。2%台の上昇は10カ月連続だという。
スーパーは値上げ品のオンパレードだ。毎日苦しい思いで財布を開くばかりだが、買い物上手さんが安値を求めて行列を作る場所がある。全国各地の工場直売所だ。
「最近は暑いので少なめですが、多いときには開店前に200人ほど並びます」
そう話すのは東京都中野区にあるフジキン光来代表の佐藤光男さん。同社は中華食材を中心とした食品加工会社で、直売所には、50個750円という激安肉餃子や小籠包、麻婆豆腐に海老チリソースといった中華食材や生パスタが所狭しと並ぶ。
「有名ホテルや老舗料亭などに卸す商品を作っていますから、味には自信があります。10年ほど前から近隣の皆様への感謝を込めて、余剰在庫などの販売を始めました」(佐藤社長)
直売会は月1回開催。客はリピーターが多い。
「先月初めて来て、買ったものが全部おいしかったからまた来ました」という人は、家族に好評だった極太メンマ(170円)を10パック購入。「いつも、共働きの娘家族の分も買います。レンチンで簡単なのにおいしいから助かっています」という人は、カゴいっぱい買って約1万円を払っていった。
どのくらい安いのか、本誌記者も買い物してみた。
肉餃子10個入り×5袋の大迫力に、海老チリソースや酢豚など、ひとり暮らしなら1週間は食べ続けられるほどの山盛り食材を買って、2,000円でおつりがあった。この安さは本物だ!
【東京】フジキン光来〈中華〉
東京都中野区沼袋2-39-8
TEL03-5318-3433