今秋、東京では「はにわ」に関する2つの展覧会が開催中!ハニワや土偶モチーフの美術作品を集めた、東京国立近代美術館の「ハニワと土偶の近代」。そして、国宝をはじめとしたはにわに出会える、東京国立博物館の「特別展『はにわ』」。芸術の秋はゆる~い「はにわ」に癒されよう!
■「挂甲の武人 国宝指定50周年記念 特別展『はにわ』」
12月8日(日)まで、東京国立博物館
時間:9時半~17時、金・土は20時まで ※入館は閉館の30分前(休館日:月曜日)
入場料/一般 2,100円ほか
東北から九州まで各地の埴輪が半世紀ぶりに大集合! 東京国立博物館で大規模な埴輪展が開かれるのは1973年の特別展観「はにわ」以来で、満を持しての究極の埴輪展となる。国宝18点が展示され、なかでも注目は、国宝「埴輪 挂甲の武人」と同一工房で製作されたと考えられる4体の兄弟のような埴輪。これら5体が一堂に同時公開されるのはなんと史上初。全国から約120件の選りすぐりの至宝に会え、埴輪にまみれる体験ができる!
岡本太郎《犬の植木鉢》1954年/滋賀県立陶芸の森陶芸館
長谷川三郎《無題ー石器時代土偶による》1948年/学校法人甲南学園・長谷川三郎記念ギャラリー
■「ハニワと土偶の近代」
12月22日(日)まで、東京国立近代美術館
時間:10時~17時、金・土は20時まで ※入館は閉館の30分前(休館日:月曜日)
入場料/一般 1,800円ほか
見た目のかわいさやゆるさで人気のハニワと土偶。本展ではそのハニワや土器、土偶が明治時代から現代にかけてどのように捉えられてきたのか、その視線の変遷を探る。展示のメインはハニワや土偶を描いた、あるいはモチーフにした絵画、彫刻、工芸、デザインなどの作品や造形物。’60年代から’90年代にかけて特撮やアニメ、漫画といったサブカルチャーの広がりにも注目しており、太古のロマンの継承が、幅広い層に楽しめる内容になっている。
《埴輪 踊る人々》埼玉県熊谷市、野原古墳出土/古墳時代・6世紀/東京国立博物館
国宝《埴輪 挂甲の武人》群馬県太田市飯塚町出土/古墳時代・6世紀/東京国立博物館
《埴輪 踊る人》伝群馬県出土/古墳時代・6世紀/埼玉県立さきたま史跡の博物館
《埴輪 二人童女》栃木県足利市、熊野古墳出土/古墳時代・6世紀【左】東京国立博物館 /【右】栃木・足利市教育委員会(足利市ふるさと学習・資料館保管)