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「朝食は取ったほうがいい」は、順天堂大学医学部教授で自律神経研究の第一人者・小林弘幸先生の持論。ダイエットだけでなく健康の数値にもいい影響があることがわかってきたという。

 

「イスラエル・テルアビブ大学の研究チームが、平均年齢57歳の男女22人に対して『朝食あり』と『朝食抜き』で、血糖値の上昇やインスリンの分泌量などがどのように変化するかを調査しました。その結果『朝食あり』の場合、その日の昼食後に調べると血糖値192だったのに対して『朝食抜き』は268に。夕食後も『朝食あり』が235に対して『朝食抜き』が294まで血糖値が上昇しました」(小林先生・以下同)

 

また、インスリンも『朝食抜き』では、昼、夕の食事では分泌量が悪化していることが明らかに。インスリンは、血糖値の上昇を抑える。分泌が悪くなると糖尿病や動脈硬化などの生活習慣病にも悪影響が。

 

「今回の研究発表で注目すべきは、朝食を抜いて、1日の摂取カロリーを3分の2にしても『確実に痩せられるわけではない』ということをほのめかしていることです。これまでも、朝食を取ったほうが、太りにくいという研究発表はありました。しかし、今回、『朝食抜き』は、その後の食事で血糖値が急上昇しやすく、インスリンが分泌しやすくなることが明白に。これでは、代謝も悪く、脂肪を蓄積しやすくなります。つまりダイエットには、さほど効果がないのです」

 

小林先生が朝食の必要性を訴えるのは、自律神経のバランスを高いレベルで整えるため。それにはホルモンの分泌を正しく促すなど健康と美容に重要な役割を果たしている「時計遺伝子」が関わっている。この「時計遺伝子」を活性化させるカギが朝食なのだ。

 

「(1)夕食を早めに取って空腹の時間を長くする。(2)バランスのよい食事。(3)量をしっかり取る。この3つのポイントを意識することで『時計遺伝子』がリセットされるのです。また朝食は腸のぜん動運動を促し、副交感神経をアップさせます。美しく健康的に痩せるコツは、腸と自律神経を整えること。これからは自信を持って、『朝食を取りましょう』と言おうと思います」

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