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「女性の薄毛は年々、若年化の傾向にあります。一般的に女性の場合、更年期に入る40代後半以降、女性ホルモン減少、男性ホルモンの相対的優位により薄毛の症状が現れてきます。ですが、最近では40代前半でも薄毛に悩む方は珍しくありません」

 

そう話すのは、日本臨床医学発毛協会会長の松山淳先生。年ふるほどに気になる、頭髪事情。今まで男性用と思われていた薄毛治療も進化を遂げ、女性に適した効果の高い治療法があるという。そこで、最新治療を施す3先生に聞いた。

 

松山先生が診療している紀尾井町プラザクリニックには、毛髪の『成長因子』を頭皮に注入する治療法『HARG療法』(以下、ハーグ療法)を頼り、多くの女性患者が訪れている。

 

「分裂してヒトの筋肉や皮膚などの組織を作っていく『幹細胞』という細胞があります。ハーグ療法は、ヒトの脂肪由来の幹細胞から分泌される、毛髪の再生に重要な『成長因子』や情報伝達物質『サイトカイン』を抽出し、頭髪に注射器などで注入する治療法。これにより、毛髪を作り出す毛母細胞を刺激し、発毛・育毛を促します」(松山先生)

 

女性専用の薄毛治療を行うシロノクリニックのレディース頭皮外来では、同じように成長因子を使った細かい針が一面に付いたスタンプやローラーなどを使って頭皮に浸透させていく「ダーマスタンプ治療」に、「毛母細胞活性化治療」を組み合わせることで、より高い効果を追求している。シロノクリニック池袋の寺井美佐栄院長に話を聞いた。

 

「当院では、ダーマスタンプ治療を行う前に、頭皮にダイオードレーザーを照射する『毛母細胞活性化治療』の施術も行っています。頭皮の血行が滞ると毛髪を作り出す毛母細胞の働きが低下し、抜け毛が増えるといわれていますが、この治療はダイオードレーザーを照射することで頭皮の血行を促進。毛母細胞が活性化し、強い髪を育てます。この治療だけでも効果的ですが、さらにダーマスタンプ治療を組み合わせると、高い効果が期待できます」

 

頭皮に薬剤を注入する治療法では、ヒトの胎盤から抽出した「プラセンタエキス」を注入する治療法も注目されている。プラセンタ治療の第一人者である、再生未来 Rサイエンスクリニック広尾院長の日比野佐和子先生はこう語る。

 

「プラセンタエキスには、赤ちゃんが育っていくための栄養素が含まれています。薄毛の原因であるホルモンバランスの乱れを整える効果もあり、また濃度は薄いですが、成長因子も含まれています。即効性のあるものではありませんが、長期間続けることで、ジワジワと効果が出てきます。実際、私は20年間、プラセンタ点滴とサプリメントの摂取を続けていますが、40代中盤でも白髪が1本もなく、髪の悩みもありません。同じく医師で70代の父もプラセンタの注射をしていて、いまだに白髪がないんですよ」

 

クリニックにかかる場合は、症状と希望を医師にじっくり相談したうえで、納得のいく治療法を選ぼう。