■ポイントは「骨膜」深層まで効く方法で
ここで大切なのは、筋肉の表面をほぐすのではなく、グッと強めに押して骨を感じながらしっかりともむことだ。川島先生は骨を覆う薄い膜「骨膜」にアプローチする「骨膜整体」を得意としており、セルフケアでも「骨膜」を意識するマッサージを推奨している。
「筋膜リリースという整体法がはやりましたが、私の整体法では筋膜よりさらに深い層に働きかける『骨膜』に刺激を与えます。痛さを我慢できるギリギリの強さで、筋肉をかき分けて押しながらもむイメージです。毎日朝晩2回、3分間やりましょう」
ほお肉をほぐしたら、次は「側頭筋マッサージ」。
【側頭筋マッサージ】1回3分
左右の耳のやや斜め前の部分、耳の1センチ上を目安に、人さし指、中指、薬指を当てる。(1)3本の指を強めにグッと押して骨を感じながら、上方向にもみほぐす。(2)側頭筋はこめかみ周辺から耳の上あたりに扇状に広がる筋肉なので、前方に向かって少しずつ指先を移動させながら3分間マッサージをする。
側頭筋は下あごを引き上げる強大な筋肉だ。側頭筋が凝り固まると、フェースラインがもたついて顔も大きくなってしまう。側頭筋が引き上げられれば、二重あごや目尻のシワなども解消され、フェースラインもスッキリ。「ほお肉マッサージ」同様、痛気持ちいい力で、毎日朝晩2回、3分間マッサージしよう。
これら2つのマッサージを終えたら、いよいよ骨へのアプローチ「ほお骨押しマッサージ」へ。顔が大きく見える最大の原因がほお骨だ。フェースラインがシャープでも、ほお骨が出ているだけで顔が大きく見え、老けた印象を与えてしまう。ほお骨をグーッと内側に3分間押し込むだけで小顔になり、第一印象がガラリと変わる。
【ほお骨押しマッサージ】両手で3分キープ
ほおの上部にあり、目の下のくぼみやほおの高さを作っているほお骨を締めれば、即効で小顔に! 横や前に出ているほお骨を内側に押し込むだけで、シャープな顔になれる。
ほお骨が横に出ている人は、顔の側面から、ほお骨のいちばん高い部分に左右それぞれの手のひらの下部分を当てる。そのまま顔の中心に向かって、痛気持ちいい力加減でほお骨を押し込み、3分間キープする。
ほお骨が前に出ている人は、顔の正面から、ほお骨のいちばん高い部分に左右それぞれの手のひらの下部分を当てる。そのまま斜め下の耳の方向へほお骨を押し込み、3分間キープする。
テーブルなどに両肘をついて行うと、両手が安定して、圧がかけやすくなるのでオススメ。
「1回でも効果は出ますが、2カ月毎日続けると小顔の輪郭が定着しますよ。あと、顔が大きくなってしまうのは、生活習慣も大きく関係します。加齢により筋力が低下するので、高さの合った枕を使ってあおむけで寝るようにする、左右の歯で均等に食べ物をかむようにするなど、自分の行動もなるべく気にしましょう」
これらを実践して、若々しい小顔をキープしよう!