ストレッチで痩せるはムリ! 専門家が解説の正しい知識
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ひと駅遠くから歩くのは?

 

「効果的とはいえません。それより階段がおすすめです。まずは1日に5階分、階段を上り下りしてみて」

 

手厳しい指摘が続くが、「全身が硬い」人もいないという。適切なストレッチを続けると、誰でも柔軟性は身につくそうだ。

 

読者世代は肩こりの悩みも多い。

 

「肩こりの原因は加齢ではなく、〈1〉筋力不足、〈2〉血行不良、〈3〉ストレス。筋トレは、筋力アップと血行改善、ストレス解消にも役立ちます」

 

筋トレはつらそうだ。

 

「イヤイヤやるより楽しいと感じたほうが、エネルギーを大量消費するホルモンが分泌され、脂肪がよく燃えます。最初はつくり笑顔や楽しいふりでもOK」

 

脳の働きを利用する?

 

「食事も時計ではなく脳で食べましょう。時間に関係なく、本当にお腹がすいたら食べる。食事時間が変えられない場合は、どれくらいお腹がすいているか、自分に聞いて量を決めるとよいでしょう」

 

食事といえば「寝る前に食べると太る」と聞くが、夕食を抜くのはよくないという。空腹のまま寝ると睡眠が浅くなり、ストレスがたまって運動意欲も減退。しっかり眠るために、夕飯は食べよう。

 

また、ダイエット中は体重が気になるが、食べたもののうち、運動などで消費しきれない分が体脂肪に変わるのに約2週間。体脂肪や筋肉が増減し、体が変わるには2~3カ月かかるという。

 

【PROFILE】

中野ジェームズ修一

卓球の福原愛選手やマラソンの神野大地選手などトップアスリートのトレーナーを歴任。著書に『やせるのはどっち?』(飛鳥新社)がある

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