南美希子さん「息子にハゲてると指摘されてから薄毛が気になり始めました」
画像を見る 41歳、生え際が気になり始めたころの南美希子さん

 

■治療薬は今、ピンポイントの箇所に塗って乾かすだけのものも!

 

浜中:ミノキシジルとは、発毛効果が認められている医薬品です。南さんは飲み薬も服用されていましたね。

 

南:そうです。実際とてもよく効いたのですが、鼻毛やら指毛やらすね毛やら全身の体毛まで濃くなってしまって……。当時、その悩ましい気持ちをエッセイに書いて、一冊の本にしました(笑)。

 

浜中:南さんの場合、お薬の反応がとてもよかったのです。ただ、飲み薬はどうしても全身に効いてしまうのが難点でした。現在は従来のものより高濃度で高浸透なものに改良され、化粧水のようにピンポイントの箇所に塗って乾かすだけでよいものも。

 

南:それは助かりますね。私は全身発毛が理由で治療を中断したのですが、薄毛を自覚したころは「これだけ医療が進歩しても、髪の毛だけはどうしようもないんじゃないか」と本当に悩んでいたので、先生の治療を知って「改善できるんだ!」と安心しました。

 

浜中:そうなんです。でも、南さんはシビアな症状ではありませんでした。更年期世代の女性としては平均的で、深刻な薄毛というわけでもなく、早めに治療を試してくださったのがよかったですね。

 

南:髪の毛が細くなってハリコシがなくなり、頭頂部のボリュームが減ってきたのは感じていました。

 

浜中:頭頂部は分け目からどうしても毛が少なくなるので、頻繁に分け目の位置を変え、分け目を決めてしまわないのがいいですね。

 

ーー薄毛が気になると、最初に考えるのはシャンプーやマッサージなどのヘアケアだと思いますが。

 

浜中:シャンプーやブラッシングの質問はよく受けますが、私は商品そのものより、地肌の汚れをしっかり落とす方法やシャンプーのすすぎ残しがないような洗い方、髪の乾かし方といった方法に注意が必要だと感じています。

 

南:私は、地肌にせっけん系のシャンプーを使い、毛先には普通のシャンプーといった使い分けをしています。トリートメントも地肌につけない。そして洗うときは爪をたてないで指の腹でマッサージをするようにして、とにかく地肌に刺激を与えないようにしています。

 

ーーお湯だけでシャンプーやせっけんを使わない“湯シャン”はおすすめですか?

 

浜中:湯シャンで髪が増えるとか健康になるという説もありますが、湯シャンの良しあしは体質によると思います。皮脂の分泌量や頭皮の状態も、人によって異なりますから。日本のような高温多湿で温暖化が進んでいる土地で湯シャンだけでは、皮脂によるニオイが気になるのではないでしょうか。そこは頭皮との相談が必要ですね。

 

南:頭皮のどんなところを気にすればよいのでしょうか?

 

浜中:シャンプーするのが夜だとして、〈1〉シャンプー後の洗いあがり、〈2〉翌朝、〈3〉翌夕の3点で、洗いあがりの状態から皮膚の状態、髪のボリューム感などを見て、自分の髪質と地肌のタイプを判断してみてください。

 

南:マッサージはどうですか?

 

浜中:適切な頭皮マッサージであれば血流は促進されるので止めはしませんが、低周波や治療による血行促進に比べるとやはり効果は段違い。リラクゼーション程度に楽しむ分にはいいと思います。

 

南:私、先生の書籍(『美人増毛計画』)を当時、バイブルのように読んでいました。その本に、タンパク質の大切さが説明されていて、以来、積極的にタンパク質をとるようにしています。小腹がすいたときにコンビニしかない場合でも、おにぎりやパンではなく、チーズやヨーグルトを選ぶようにするとか。

 

浜中:更年期あたりから女性ホルモンが減少し、それが髪にも影響するのですが、高タンパク低脂肪でしっかりタンパク質をとることが重要。ケラチンという髪を作る基本はタンパク質だからです。「髪に海藻がいい」と海苔やヒジキやワカメをせっせと食べる人がいますが、確かにミネラルも大切ですが、それは髪のツヤを出すもの。まずはタンパク質が土台だと、認識してほしいですね。

 

南:毎朝の野菜とフルーツで作るスムージーも、もう15年以上続けています。

 

浜中:抗酸化力抜群! それでお肌がツヤツヤされているのですね。南さんは髪に対する意識も高く、年齢に比べて髪質もボリュームもよいと思います。

 

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