SNSで話題の「ベビーオイルクレンジング」 皮膚科医が肌トラブルの原因と正しい方法を解説
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一般的なクレンジングとの違い、肌質によっては合わない場合も

 

そこで本誌は、「いりなか駅前皮フ科ビューティークリニック」(愛知県名古屋市)の院長・祖父江 千紗先生にベビーオイルをクレンジングがわりに使用することのメリットと注意点について、話を聞いた(以下、カッコ内は祖父江先生)。

 

まず、ベビーオイルクレンジングと一般的なクレンジングの違いは、水と油をなじませる働きをする界面活性剤の有無だという。

 

「一般的なクレンジングは、油性成分と界面活性剤が混ざったものです。メイクは油性成分でできているため、クレンジング剤となじみます。さらに界面活性剤の効果で、水と乳化させて洗い流すという仕組みです。

 

それに対してベビーオイルは、界面活性剤を含んでいない油です。メイクとはなじみますが、界面活性剤が入っていないので、そのあとに水で洗い流しても乳化せず油性成分が肌に残ります。簡単に申し上げると、ベビーオイルクレンジングは油性成分を肌に残したクレンジング方法ということです」

 

界面活性剤を含むクレンジングは、ものによっては肌の油分を落としすぎてしまうことがあるという。ベビーオイルには界面活性剤が入っていないため、油分を落としすぎないことがメリットになるようだ。一方、ベビーオイルクレンジングで肌トラブルがおこってしまうのは、「油性成分が肌に残っているため炎症が起こっていると考えられる」という。

 

肌質によっては向いている人と向いていない人がいるといい、一概には「肌に良い・悪い」とは言えないようだ。

 

「ベビーオイルクレンジングが向いている人は、乾燥肌の方や混合肌の方です。洗顔のし過ぎで、肌のダメージを受けている方には向いています。向いていない人は、もともと脂性肌の方です。脂性肌の方は、油分が残ると炎症を起こしやすいです」

 

では、ベビーオイルをクレンジング代わりに使用するなら、どのような注意が必要だろうか? 祖父江先生は、こう解説する。

 

「ベビーオイルを使ったクレンジング法について、注意する点はティッシュでの拭き取りを優しく行うことです。肌への摩擦にならないように行ってください。

 

2週間ほどベビーオイルをクレンジング変わりに使用してみて、肌がきれいになる方はそのまま使用していただいて良いと思います。

 

油性成分が肌に残って気持ち悪い、ニキビが増えた気がするという場合には、泡洗顔を併用していただければうまく使えるはずです。なお、ベビーオイルクレンジングをした後は、必ずしも泡洗顔をしなくてはいけないという訳ではありません」

 

また、ベビーオイルクレンジングの後に泡洗顔をすることで、油分を落としてしまうことになるが、一般的なクレジングオイルを使用した後に泡洗顔をするよりも肌負担は少ないという。

 

チャレンジする前には、まず自分の肌質や肌に負担のかからない方法を確認することが大事だ。万が一肌トラブルが起こってしまったら、すぐにベビーオイルの使用を止め、皮膚科に相談するようにしよう。

出典元:

WEB女性自身

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