むしむし、ベトベト、紫外線ダメージ……。蒸し暑い日本の夏は、ヘアケアの大敵だ。
「髪の毛がうねる」「紫外線でパサつく」「においが気になる」「汗で髪がぺたんこに」「頭皮がベタつく」など、“夏の5大ヘア悩み”を抱えている方も多いだろう。
なかでも、この時季いちばん気になるのが、湿気やダメージによる“うねり”ではないだろうか。
「年齢を重ねると、髪の中の水分や脂分のバランスが崩れ、タンパク質の密度も下がってきます。そこに白髪染めや紫外線などでダメージを受けると、髪の内部がよりスカスカになって余計な水分が入りやすくなり、うねりが強く出てしまうのです」
そう話すのは、パーソナルビューティープロデューサーで、毛髪診断士・美養研究家の齊藤あきさんだ。
とくに50代以上の女性は、「トップはぺたんこなのに、毛先は広がる……」という方も少なくない。
そんな方におすすめなのが、しつこい髪のうねりを抑えつつ“ぺたんこ”悩みもカバーできる“酢リンス”だ。
「定期的に白髪染めをしている方は、薬剤によって髪がアルカリ性に傾き、キューティクルが開いてパサパサになりがちです。酢は酸性なので、酢リンスをすることで、傷んで開いたキューティクルをキュッと引き締め、サラサラにする効果が期待できます」(以下、齊藤さん)
酢リンスだけでも効果は得られるが、その効果を最大限に高め、夏の5大ヘア悩みを解消するためには、次のような手順でケアするのがおすすめだ。すべて実践するのが難しい場合は、気になる悩みに対応するケアから始めよう。