お麩、食べていますか?淡白なあじわいなので、和・洋・中どんな味付けもOK。スイーツにもなってしまうし、コスパも高い「麸」の使いこなしテクをご紹介!

 

麸の字は訓読みすると「ふすま」。小麦粉を作ったカスのこと。昔は精製が粗かったのでカスにもかなりタンパク質が残っていた。これを取り出したのがグルテン。今は小麦粉から作られるお麩の主原料だ。

 

「グルテンは植物性のタンパク質。昔から大豆加工食品とともに肉に代わるタンパク源として食べられてきました。脂質が少なく低カロリーなので、余分な油脂や甘味を加えなければダイエットにも便利です。美容と健康に必要なミネラルや、また体内で作れない必須アミノ酸や非必須アミノ酸のグルタミン酸も含まれています。グルタミン酸には多くの健康効果が認められています。さまざまな食材と合わせて、もっと積極的に食べてみてください」

 

こう語るのは、料理研究家の牧野直子さん。「えっ、これってお麩だったの?」と食べた人を驚かす自由自在な使い方を教えてもらった。

 

《1、だしや卵液に漬けて戻す》

だしやスープ、卵液に漬けながら戻します。味をお麩にとどめておきたいので、固く絞らなくても大丈夫です。

 

《2、粗く砕いて揚げ物の衣に》

砕いて使うのも便利です。粗く砕いてだし巻き卵のなどの具にしたり、細かく砕いて揚げ物の衣などにも。大量に使いたい場合、ポリ袋に入れて、すりこぎや麸棒でたたいて砕くと簡単です。

 

《3、ピザの台にする》

板麩は表面にサッとオリーブ油を塗ってピザ生地として使えます。広い長方形におりたたまれちょうどいい食感なので、ピザ生地を焼かなくてもクリスピータイプのピザが手軽に楽しめます。

 

《4、すりおろしてかさ増しやとろみに》

すりおろした麸は加熱するととろとろになります。ポタージュスープやソースもヘルシーにできます。また、ハンバーグや肉団子、だし巻き卵などにくわえるとふんわりした食感が増し、おいしくなります。

 

《5、細く切って麺に》

板麩は細く刻んで麺類の代用品としても使えます。太さを変えて切ればフェットチーネ風、きしめん風にも。麺類の代わりに板麩を使うと糖質を減らせます。油の量に気をつければダイエットにも。

 

《6、そぎ切りにして肉っぽく》

車麩はしっかりとした食感があるので肉の代わりに使えます。4等分に切ると豚の三枚肉のように、また、そぐように切ると薄切り肉のようになります。料理にあわせて切り方を考えてみてください。

 

「お麩を戻すのに熱湯は使わないようにしてください。製品によっては乾燥したままのお麩を熱湯に漬けたり、いきなり沸騰した汁に入れると縮んで硬くなってしまいます。水かぬるま湯で戻して使いましょう」(牧野さん)

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