たべっ子どうぶつのオトナ人気 SNSとキャラの相性が奏功
画像を見る 創業者たっての希望で生まれたという、動物たち。

実はこの動物たち、創業者たっての希望で生まれたものだという。

 

「もともと創業者は工場で子熊を飼っていたほどの動物好き。当社のロゴマークにクマの絵柄が使われているのは、そのためです。たべっ子どうぶつの発売時、丸や四角といった形のビスケットが主流でしたが、『動物の形がいい!』と決めたのも創業者でした。お子さんや親御さんにとっても、そのほうが親しみやすいのではと考えたようです」

 

時を超え、子供たちだけでなく多くの大人たちをも魅了するたべっ子どうぶつ。坂井さんは「グッズ化やSNSをキッカケにして、再び商品を手に取り、またファンになってくださる。それはたべっ子どうぶつが“いつもの味”だからではないでしょうか」と推測する。

 

「再び口にした時『そうそうこの味!』と皆さん懐かしまれていると聞きます。たべっ子どうぶつは発売から42年経ちますが、当時から味もパッケージもほとんど変わっていません。それは、発売時の良さを守り続けるのが使命だと考えているためです」

 

しかし、“変わらない”という企業努力は至難の業だ。

 

「40年以上も変わらなくあり続けるのは、とても難しいことです。同じお菓子を作り続けていると、機械は老朽化し、新しいものに変わります。また、原材料も少しずつ変わっていきます。そのため工場の職人たちが味に変化がないか、その舌で毎日確かめています。本当にありがたいことです。

 

時代に合わせていくのも大事。ですが、弊社はこれからも同じ味を作り続けようと考えております」

 

快進撃の続く、たべっ子どうぶつ。これからも世代問わず、多くの人々の“ロングセラー”となるだろう。

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