健康食品×薬「飲んだら飲むな」のNG組み合わせ その2

 

新年会も一段落。サプリなど健康食品お世話になった方も多いはず。しかし「体にいいと思って口にする健康食品ですが、飲み合わせによって薬が効かなかったり効きすぎたり、また思わぬ副作用がでることも……」と話すのは『医療情報研究所』の薬剤師・堀美智子さん。健康食品と薬の「飲んだら飲むな」という飲み合わせを教えてもらった。

 

イチョウ葉

血流をよくするフラボノイドなどが含まれ、脳の老化を防ぐとして人気だが、血栓を防止する薬などと飲み合わせると効果が強まり、出血しやすくなるという。「じつは血小板の働きを抑える成分も含まれるので、血が止まりにくくなります。市販薬では、アスピリン配合の解熱鎮痛薬との飲み合わせでも血が固まりにくくなることが」

 

にがり

「にがりの主成分は、塩化マグネシウム。同じくマグネシウムを含む便秘薬や胃腸薬と併用すると、マグネシウムの過剰摂取を招き、下痢を起こしやすくなります」

 

カルシウム

カルシウムの不足は、骨粗しょう症の原因になるともいわれるが「ビタミンDとカルシウムを併用すると、血液中のカルシウムの濃度が上がりすぎ、高カルシウム血症となるおそれが。皮膚のかゆみ、吐き気、便秘、不整脈などを引き起こすことがあります」

 

マルチミネラル

一度に多様なミネラルをバランスよくとれることで、注目を浴びているサプリメント。「にきびや感染症などで、病院から処方される一部の抗生物質が要注意。ミネラルと薬剤の成分が結合して『キレート』と呼ばれる形をつくるため、成分が溶けにくくなり、効き目が弱くなることがあるんです」

 

クエン酸

体内でエネルギーを生み出す過程で中心的な役割を果たしていることから、疲労の回復と予防に効果があるといわれる。「クエン酸には、アルミニウムを体内に吸収しやすくする働きもあります。このためアルミニウムを成分として含む胃腸薬や解熱鎮静薬と長い間いっしょに飲んでいると、アルミニウムが脳や骨に蓄積し、言葉が出てこなくなるなど認知症に似た症状(アルミニウム脳症)や骨の痛み(アルミニウム骨症)を引き起こす可能性が」

 

「薬を処方してもらうときに、いま自分はこの健康食品を常用している、もしくはこれから試そうと思っていることを医師に話し、薬剤師にも伝え、一つひとつ確認するのがもっとも安全な方法です。自己流で判断するのがいちばん危険です」(堀さん)