「緑黄色野菜に豊富なβカロテンは抗酸化作用があり、がん予防や老化防止、体の免疫力を高めてくれます。淡色野菜はビタミンCや食物繊維が豊富で、疲労回復、生活習慣病予防などの効果があります。“気になる症状別に選んだ野菜”をメインに、さらに緑黄色・淡彩野菜をおり交ぜて、彩りよく食べるようにすれば、美肌と健康を手に入れることができます」

 

そう話すのは、料理研究家・野菜ソムリエの山本美智子さん。今回は、山本さんに“ストレスに効く野菜”を教えてもらいました。

 

【不眠には、セロリ】

独特の香りはアピインという精油成分で、ポリフェノールの一種。精神的不安感やイライラによる不眠に効果があるといわれている。牛乳や小魚などカルシウム豊富な食材と合わせるとイライラ防止効果もアップ。

[メニュー例]セロリとベーコンのミルク煮、牛ひき肉とセロリの炒めごはん。

 

【レタスにはリラックス効果】

レタスの茎の切り口から出る白い液には、鎮静・催眠効果があるラクツカリウムが含まれている。カルシウムも豊富なのでイライラを鎮めてリラックス。

[メニュー例]干しエビ入りレタス炒飯、レタスとカキのミルク煮。

【集中力アップには、さやえんどう】

豆の部分にはビタミンB1、タンパク質、必須アミノ酸のリジンが含まれている。リジンは体の成長を促進し、集中力をアップ。子どもの成育にも必要なアミノ酸も。加熱は短時間で。

[メニュー例]牛肉とさやえんどうの中華風炒め、さやえんどうの味噌汁。

 

【ストレスには、枝豆】

納豆などと同様に大豆イソフラボンが含まれ、ホルモンバランスの乱れや生理不順などの改善効果がある。イライラ解消に効果的といわれるセロトニンの原料トリプトファンも豊富。肝機能の働きを助け、二日酔い予防にも効果が。

[メニュー例]枝豆の煮びたし、枝豆とひき肉のドライカレー、枝豆ごはん。

 

【精神安定効果には、そらまめ】

マグネシウム、リン、鉄分などのミネラルが豊富。マグネシウムには、神経の興奮を鎮めたり、イライラの解消にも効果がある。さやから出すのは茹でる直前に。皮ごと食べてもOK。

[メニュー例]焼きそらまめ、イカとそらまめ塩炒め、そらまめのパスタ。

 

【イライラ防止に、小松菜】

骨や歯を丈夫にし、ストレスやイライラを抑える効果があるカルシウムが豊富で、ほうれん草の約3倍。βカロテンやビタミンCも豊富。カルシウムの吸収をよくするために、小魚やしいたけなど、ビタミンD豊富な食品と組み合わせるのが効果的。

[メニュー例]小松菜とシラスの煮びたし、小松菜とサケのバター炒め。

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