「今年は天候不順が続いたことで野菜が高騰!とくに、葉もの野菜が高く、ほうれん草などは手が出ない状況が続きましたね」と語るのは、節約アドバイザーの武田真由美さん(38)。月の食費が1万円というカリスマ節約主婦だ。
農林水産省の発表でも、今年は葉もの野菜やきゅうり、なすなどが高値の傾向。秋以降も、日照不足や低い気温による生育の遅れが懸念されている。先の御嶽山噴火では作物への降灰も心配されており、キャベツやなす、トマトなどは引き続き高値傾向にあるとのこと。
それでも、家族の健康を考えるなら野菜は食卓に並べたい!そこで、野菜高騰を乗り切る工夫を、武田さんに聞いた。
「野菜が高いとき、わが家ではクズ野菜、野菜ジュース、冷凍野菜、スプラウトや根菜類が大活躍。どれも価格が安定しているので、節約の頼もしい味方です」
なかでも、節約効果が高いのはクズ野菜。野菜の皮や外側の葉っぱ、芯など、普通なら捨ててしまう部分を利用するので、その材料費はほぼゼロ円!
「意外と栄養価が高いところも見逃せません。たとえば、にんじんに含まれるβ−カロテンやビタミンCなどは皮に多く含まれていますし、抗酸化作用のあるポリフェノールは、だいたい野菜や果物の皮部分に集中しています」
皮や芯の硬さは、プラスひと手間で改善できる。
「細かく切って食べやすくすれば、シャキシャキとした歯ごたえが楽しめるサラダになりますし、お好み焼きの具としてもオススメです。スープと一緒に煮込んでもいいですね。わが家では、にんじんの皮やキャベツの芯、ほうれん草の根元などを水から煮だした『野菜だし』で、味噌汁や煮込み料理を作っています。野菜の甘みが出ておいしいですよ」
だしを取るときはクズ野菜をストッキングタイプの排水口ネットに入れておけば、細かいゴミが出にくい。農薬が心配な場合は、水や野菜も洗える食器用洗剤などでよく洗ってから調理しよう。