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甘酒は消化吸収能力の落ちた病人でも素早くブドウ糖を吸収でき、血糖値を急上昇させる。体力回復に即効性があるため、栄養失調者が多かった時代は「飲む点滴」といわれたが、栄養過多の現代人にとっては、逆に万病のもとになる恐れがあるという。

 

「がん細胞の最大の餌は糖質です。そして、ブドウ糖は糖質の塊なんです。この30年間でがん患者の死亡率が倍増している今、日本人のブドウ糖の取りすぎには危機感を覚えます。ほかにもブドウ糖は、肥満、糖尿病、動脈硬化、心筋梗塞をも誘引します」

 

こう語るのは、アンチエイジングの大家で乳腺専門医の南雲吉則先生。ただし、甘酒には、老化を防ぐだけでなく、筋肉、血管、脳などの細胞を作るうえで必要不可欠な必須アミノ酸・全9種も含まれている。また、発酵に使う麹菌はビタミンB群が豊富で、特にビオチンは新陳代謝を促し、肌や髪の育成を促進する。

 

そこで、甘酒の糖質さえ取り除けば、完璧な健康飲料になると考えた南雲先生は、乳酸菌やイースト菌を使い、糖質を分解した「甘酒酵素水」を開発。『飲むだけ! みるみる若返る! 甘酒酵素水』(宝島社)を刊行した。低糖質のため、糖質の過剰摂取が大きな要因となる糖尿病や動脈硬化も予防できるという。甘酒酵素水の8大効用は次の通りだ。

 

■がん予防

■アンチエイジング

■糖尿病予防

■ダイエット

■免疫力アップ

■便秘改善

■疲労回復

■動脈硬化予防

 

「まず、雑穀米で甘酒を作ります。雑穀の皮は完全栄養で高ポリフェノール。生活習慣病や老化を早める原因の活性酸素を抑制し、アンチエイジング効果が期待できます」

 

手作りの甘酒を発酵させて作った甘酒酵素水なら、生きた乳酸菌が腸まで届く。善玉菌が増え、腸内環境が整うので、下痢の人も便秘の人も正常な便通が望める。血行もよくなり、冷え性、肌荒れも改善。花粉症などのアレルギー疾患や発がん性物質を作り出す悪玉菌の増殖も防ぐ。甘酒酵素水は上澄み液と沈殿物に分かれるが、それぞれに驚異の健康効果がある。

 

「まず、上澄みは『乳酸菌生産物』で、水溶性タンパク質、ビタミンB群、ミネラルなど豊富な栄養素を含んでいます。特にビタミンB群は体内の糖質を効率的にエネルギー転換するため、ダイエット効果も。そして沈殿物は『菌体成分』で、小腸の免疫機能をコントロールするバイエル板を活性化し、免疫力を強化します」

 

免疫力が強化されると、多くの不調や疾患が防げる。疲労回復を促し、風邪やインフルエンザなどの感染症にもかかりにくくなる。そして免疫細胞が、がん細胞を攻撃してくれるのだ。甘酒酵素水を開発してから約1年間、毎日2〜3杯を愛飲し続けた南雲先生。体調が劇的によくなったという。

 

「僕はずっと下痢気味でしたが、初めて甘酒酵素水を飲んだ翌日に、いい便が出た。さらに14年間ほど悩まされた慢性皮膚炎も治りました。風邪をひいた家族と同じ部屋にいても、免疫力が強化された僕だけは感染しない。驚異のスーパードリンクですよ」

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