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オシャレやお化粧で精いっぱい「若見え」を頑張っている、そこのあなた! 50歳を過ぎたら「足」を健康に保たなければ、忍び寄る「老化」は防げません。老化対策を「足元」から見直しましょうーー!

 

「足の裏というのは、その小さな面積に全ての体重がかかるので、なんらかのトラブルが生じると、途端に歩行しづらくなります。普通に生活していても1日5,000〜6,000歩は歩くわけですから、歩行に支障を来すと、日常生活に及ぶ影響は計り知れません」

 

そう語るのは、『“歩く力”を落とさない! 新しい「足」のトリセツ』(日経BP)著者の1人で、下北沢病院の菊池守院長。

 

年齢とともに、足のトラブルに悩む人が増えている。何もケアをしなければ「足の耐用年数」はおよそ50年。また、加齢とともに歩く機能が衰えてしまうと、要介護状態になるのも早くなるという。

 

「人生100年時代、健康寿命を延ばすためには、早めに足のセルフケアに取り組み、いつまでも自分の足で歩けるようにしておくことが重要です」(菊池院長・以下同)

 

ただし、正しいセルフケアをするには足に対する正しい知識が欠かせない。まずは人の「足」の機能を見てみよう。人の体重を支える「足」の骨には、縦方向と横方向に弧を描くように3つのアーチがあり、それらが体重を分散するようにして体を支えている。

 

かかとと小指の付け根を結ぶ「外側の縦アーチ」、かかとと親指の付け根を結ぶ「内側の縦アーチ」、5本の指の付け根を結ぶ「横アーチ」の3つで、このうち加齢とともに崩れてきやすいのが「内側の縦アーチ」で、「扁平足」の原因になりやすいという。

 

そして、習慣化させたいのが次の「4つのセルフケア」だ。

 

【後脛骨筋トレ】アーチを引き上げる筋肉を鍛える

(1)足裏を床にぺったりつけてイスに座る。
(2)小指とかかとを床につけたまま、親指側を浮かせる。
(3)床をこするように足首を内側に動かす。左右10回を目安に。

 

【内在筋トレ】動かせる足指にしておく

(1)足がひざより前にくるよう浅めにイスに座る。
(2)足裏を床につけたまま、すべての指を反らす。
(3)かかとが浮かないようにしながら親指だけを下ろす。
(4)アーチを意識しながらほかの指を一度下ろし、次に、床をつかむようにしてつま先を持ち上げる。左右各5回を目安に。

 

【足底腱膜マッサージ】扁平足を防ぎ足の健康を保つ

足裏をゆっくりと反らし、つかむようにして手のひらでよくもみほぐす。左右を各1分ほどが目安。

 

【グーチョキパー】足指のストレッチとトレーニングを一気に

・グー:5本の足指すべてを内側にしっかりと丸め込む。
・チョキ:親指を立てて、残りの指を内側に折り込む。難しいときはパーの形からやってみるとよい。
・パー:できるだけ足指を大きく広げる。足の疲れを感じる日は、特に入念に行うとよい。

 

まずは、足のアーチを引き上げる筋肉を鍛える「後脛骨筋トレ」から始めよう。

 

「後脛骨筋は、ふくらはぎから足までつながる筋肉で、足を内側に曲げ、足のアーチを引っ張り上げる働きがあります。ここを鍛えるとアーチが崩れにくくなります。イスに座ったまま行うので、在宅ワークでパソコンを操作しながらでもできます」

 

続いては「内在筋トレ」。こちらは足の指をひらくことで、アーチを作る内在筋を鍛えられる。足の指で「グーチョキパー」を作るだけで簡単に鍛えられるので、1セットを左右10回ずつ繰り返してみよう。特に足が冷えているときに繰り返し行うと、温かくなってくる。

 

「扁平足を防いで足の健康を保つのは『足底腱膜マッサージ』です。足裏をゆっくりそらして、足裏をつかむようにして手のひらでよくもみほぐしましょう。その際、足全体に異変がないかをチェックするといいでしょう」

 

お風呂上がりのリラックスタイムに、マッサージをしながら入念に足の状態をチェック。老化による足のトラブル防止は、ここから始めよう!

 

「女性自身」2021年3月16日号 掲載

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