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血糖値、血圧を下げ、少しでも健康な血管を取り戻すのは長寿のカギ。誰もが目指すところだ。慣れ親しんだ食材にすごいパワーが秘められているとなれば、試してみるしかない
ーー!

 

「もともと私は20年来、酢タマネギを毎日食べ続けて、その健康効果を広めてきました。酢タマネギは血糖値を下げるだけでなく、血圧を下げ、しかも血管をしなやかにする効果があり、まさに血液サラサラ食材なんですよ。あるとき、酢を入れて納豆を食べると血糖値を下げると聞き、これは合わせて食べればいいじゃないかと発案したのが『酢タマネギ+納豆』というレシピなんです」

 

そう話すのは、南越谷健身会クリニック院長の周東寛先生。

 

「私自身が20年以上も酢タマネギを欠かさず食べているのは、その間、体調がずっといいからです。まずそれまで便秘がちだったのが、毎日スムーズになり、20年間、本当に気持ちのいいトイレ時間を過ごせています」(周東先生・以下同)

 

もちろん血圧も血糖値もずっと正常値。油断すると太りがちだった体重も無理することなくキープできているとか。

 

「自分で本当にこれは効くと思えているから、患者さんやセミナーでも勧めているんです」

 

そして酢タマネギを長年食べているうち、さまざまな工夫が生まれ、そのうちのひとつが「酢タマネギ+納豆」だという。

 

■基本の「酢タマネギ」の作り方

 

〈用意するもの〉

密閉容器
タマネギ…1個
りんご酢…100〜150ml(タマネギと容器の大きさにより調節)
黒砂糖…大さじ1
塩…小さじ1

 

〈作り方〉

(1)タマネギをみじん切りにする。
(2)りんご酢に黒砂糖と塩を混ぜ、合わせ酢を作る。
(3)容器にタマネギを入れ、ひたひたになる量の(2)を入れる。
(4)冷蔵庫で一晩寝かせて完成。※賞味期限は2週間をめどに使い切る。

 

「これをスプーン3〜5杯、納豆に入れます。このとき、タマネギだけでなく、浸した甘酢もたっぷりといっしょに入れることです。甘酢だけで十分味がついているので、このまま食べてもおいしいですが、納豆についているからしや液体タレも少し入れると食べやすくなります」

 

なぜ、この「酢タマネギ+納豆」にそれだけの健康効果があるのか?

 

「まずタマネギには、血管内で血が固まるのを防ぎ、血管を広げて血流をよくする硫化アリルやケルセチンが豊富。そのうえ、血中の余分な糖や脂質を減らす効果も知られているんです」

 

このタマネギを酢に漬けることで、酢が持っている血液サラサラ効果がプラスされる。

 

「酢の主成分である酢酸。これも血管を広げる作用があり、血流を改善します。もうひとつの成分であるクエン酸には強い抗酸化作用があり、これは動脈硬化を防ぐ効果があります」

 

そのうえ酢は、血液中で、赤血球に糖がくっつくことを防ぐので、これが血糖値を下げることになるという。

「タマネギと酢には、両方に血管を丈夫にし、血液の流れをよくする効果があるんです。ですからタマネギを酢に漬けることで、両方の血液改善効果をいっぺんに体に取り入れることができるんです」

 

いっぽう、納豆でいちばん有名な健康成分はナットウキナーゼと呼ばれるタンパク質分解酵素だ。

 

「この酵素には血栓(血の塊)を溶かす効果があり、食べ続けると、血流が改善することが認められています。血行がよくなると、心臓への負担が減ることから、血圧が下がります。このため、納豆を毎日食べていたら、血圧が下がり、それまで飲んでいた降圧剤がいらなくなったという患者さんもいるくらいです」

 

そしてなんと納豆にも糖尿病予防効果があるとか。

 

「食事中に、納豆を食べることで、糖の吸収がゆるやかになることが知られています」

 

このタマネギと酢と納豆のトリプル血液サラサラ効果が「酢タマネギ+納豆」で実現するというわけだ。

 

実際、酢タマネギを納豆に混ぜて、毎日食べ続けることで、血糖値だけでなく、「高い血圧が下がった」「中性脂肪値が下がった」など、多くの声が、周東先生のもとに寄せられているという。

 

あなたも、気になる血糖値や高血圧対策に1日1回「酢タマネギ+納豆」を続けてみてはいかが。

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