「最高血圧が158mmHgになり、そろそろ高血圧の薬を飲まなくてはいけないかなと思っていたのですが、この降圧ストレッチを始めたところ、3日目133mmHg。1カ月後には124mmHgまで下がったんです」(53歳・女性)
いまや日本で高血圧と診断される推定患者数は4,300万人。60歳を過ぎたら“降圧剤”デビューとまでいわれる国民病の一つだ。そんななか、「降圧剤に頼らないで血圧が下がる」と話題になっているのが、予防医療家の加藤雅俊先生が考案した「降圧ストレッチ(R)」。
本当にストレッチで血圧が下がるのだろうか。さっそく加藤先生にその仕組みとやり方を教わった。
「高血圧の大きな原因は、加齢とともに、血管が狭く、硬くなり、血流が悪くなるからです。全身を巡る血液の流れが悪くなると、それを補うために心臓が血液を強く押し出そうとして、高血圧に。ですから、血管をしなやかに若返らせてあげれば、自然と血圧は下がるものなんです」(加藤先生・以下同)
医学的裏付けは、’98年にルイス・イグナロ博士らがノーベル賞を受賞した一酸化窒素(NO)が血管に与える作用の研究だ。
「NOは、血管の『内皮細胞』から分泌され、血管を修復する働きがあることがわかっています。これを上手に分泌させて利用すれば、細く硬くなった血管を若返らせることができるのではと考えたのが、この降圧ストレッチです」