残暑でも油断大敵 突然死も招く“ステルス熱中症”にご用心
画像を見る

 

■ステレス熱中症の主な症状とは

 

次の項目はステルス熱中症によって脳、消化器、筋肉に現れる主な症状だ。当てはまる項目がA、B、Cの分類にまたがる場合は、あなたにもステルス熱中症が忍び寄っている可能性が高い。

 

【A】脳の症状

□ めまい、立ちくらみがする
□ 集中力の低下を感じる
□ 頭がボーっとしたり、頭痛がある
□ 日中に強い眠気を覚える
□ 寝つきが悪い、夜中に起きてしまう

 

【B】消化器の症状

□ 食欲がない
□ 胃がもたれる
□ 腹部の不快感がある
□ 便秘や下痢を繰り返す
□ 腹痛や嘔吐することがある

 

【C】筋肉の症状

□ 体がだるい
□ 足の筋肉が頻繁につる
□ おなかの筋肉がけいれんする
□ 筋肉痛やしびれがある

 

軽い初期症状と侮ってはいけない。放置していると、命に関わることもあるのだという。

 

「気づかないうちに体が常に脱水症状になっているため、いずれ重い熱中症を発症する可能性が高くなります。重度の熱中症は生命に関わることも。適切な処置をすることで命を落とすことは防げても、後遺症が残ってしまうことが少なくありません。特に脳へのダメージが大きいと、記憶障害や判断力が鈍ったり意欲が低下したりする高次脳機能障害や、歩行障害などの重い後遺症が懸念されます」

 

これから先も、平年よりも高い気温が続き、残暑も厳しくなる予報も出ている。ステルス熱中症から自分の体を守るため、くれぐれも油断は禁物だ。

【関連画像】

関連カテゴリー: