食後もダルくならず脳の働きがアップ!Dr.白澤すすめる「糖質制限」
画像を見る

 

■ケトン体回路は脳の働きをよくする

 

しかし私たちは、脳を働かせるためには糖質が必要だといわれて、勉強中などに糖分を取ってきた。これについてはどうなのだろうか。

 

「実は私たちが教わってきたほど脳に糖質は必要ではありません。体のエネルギー燃焼の仕組みは面白い具合にできていて、糖質を取っているとき、体は糖を分解してエネルギーを作ります。ところが、摂取する糖質量が少なくなると体は脂肪を分解して燃焼し、エネルギーにする回路にスイッチするようになるのです。これがケトン体回路と呼ばれるもので、ダイエットだけでなく、脳の働きをよくするエネルギー回路でもあるのです」

 

体がケトン体回路に切り替わると、脳にエネルギーが行き渡るようになり、頭が冴えて、仕事や勉強のパフォーマンスが上がる。自然に脂肪を燃焼させるため、ダイエットにもなる。

 

ケトン体回路の利点はそれだけではない。糖分を取ると、血糖値が急上昇した後に急降下する「血糖値スパイク」が起こり、眠くなったり、体がだるくなりがちだが、ケトン体回路を使えば、食後も頭はスッキリして作業パフォーマンスも向上し、イライラしなくなり、ストレスに強くなる。

 

「海外では小麦製品の摂取過多が認知機能低下と関係しているという論文は多くあります。特に菓子パンは、グルテンに加えて糖分の塊ですから注意しましょう。まずは小麦製品を大幅にカットするだけでも、脳への影響がわかると思います」

 

次ページ >肉や魚、ナッツなどが脳によくておすすめ

【関連画像】

関連カテゴリー: