ココア甘酒はポリフェノールたっぷり 美味しい「飲む点滴」
画像を見る 甘酒(濃縮タイプ)にココアパウダーを混ぜて、スプーンですくって食べる

 

■砂糖や粉乳が添加されていないカカオ100%のピュアココアを

 

一方、ココアにも降圧作用がある。ココアに含まれるカカオポリフェノールに血圧を下げる効果があるのだ。

 

「カカオポリフェノールの主要成分・エピカテキンは、摂取後に小腸で吸収された後、血管内部に浸透します。血管内部が炎症を起こしている場合は血管が狭くなり、赤血球が通り抜けにくくなっている状態。そこでエピカテキンが活性化すると、炎症が軽減され血管が広がり、赤血球が通りやすくなり、血流がよくなります。血流が悪いことで起こる高血圧だけではなく、冷え、頭痛、肩こりなどの悩みも改善されるでしょう」

 

近年、カカオポリフェノールについて多くの研究があるが、’12年に行われた「蒲郡スタディ」と呼ばれる大規模調査でもカカオポリフェノールの降圧作用が実証されている。この調査は蒲郡市内外の45~69歳の男女347人が4週間、カカオポリフェノールを多く含むチョコレート(カカオ分72%)を1日5グラム×5枚、毎日摂取するというもの。摂取前後の血圧測定や血圧検査などを検証したところ、血圧のピーク値が低下し、血圧が高めな人ほど血圧低下量が大きいことが判明した。

 

「ここで使用されたのは、カカオポリフェノール70%以上含有の高カカオチョコレートです。食べる量も1日25グラムという少量で血圧を下げる効果が高いことがわかっているのです」

 

この強力な降圧タッグである甘酒とココアを「ココア甘酒」として一緒に摂取すれば、1杯でダブルの降圧作用が得られるというもの。

 

【ココア甘酒の材料】分量は好みで調整

甘酒…50~100g
ピュアココアパウダー(無糖)…小さじ1
牛乳または豆乳(お好みで)…適宜

 

どんなココアでもいいわけではなく、ガブガブと大量に飲んでいいわけでもない。注意点をしっかりと押さえておこう。

 

「使用するココアは砂糖や粉乳が添加されていないカカオ100%のピュアココアを選ぶこと。濃縮タイプの甘酒にココアパウダーを振りかけても、牛乳や豆乳で溶いたココアにストレートタイプの甘酒を混ぜても◎。オススメは起床後や活動量が多い日中に飲むこと。甘酒自体に糖分が多いため、飲みすぎないようにしましょう」

 

濃縮タイプにココアパウダーを振りかけたものは、甘味の強い甘酒にほろ苦いココアがマッチして、まるでデザート。小腹も満たされる。ストレートタイプの甘酒とココアをブレンドしたものは、通常の砂糖入りココアより素朴な甘味があって、飲みやすくおいしかった。また、好みでしょうがを加えてもOK。しょうがに含まれるカリウムにも血圧を正常に保つ効果がある。スパイシーで味変にも◎。

 

寒いこの季節にもピッタリな「ココア甘酒」、高血圧に悩む人の救世主になりそうだ。

 

【PROFILE】

渡辺尚彦先生

医学博士。“ミスター血圧”の異名を持つ高血圧治療の名医。『測るだけ血圧手帳』(アスコム)など著書多数

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