■朝食での健康寿命を延ばす“食べ合わせ”
【豆乳グラノーラにバナナ】+21.44分
「ビタミン、ミネラル、食物繊維などをバランスよく含むグラノーラには、抗酸化作用のあるイソフラボンやサポニン、鉄分を多く含む豆乳をかけて食べましょう」(松尾さん・以下同)
グラノーラ+豆乳+バナナ(+7.05+0.9+13.49=21.44)
【オートミールとミニサラダ、卵添え】+10.78分
「最近、人気の高いオートミールは、食物繊維が豊富で便秘改善に役立ちます。キャベツなどが入ったコールスローサラダで、さらに食物繊維とビタミンCをプラスして、栄養価アップを!」
オートミール(調理済み)+コールスロー+ゆで卵1個(+8.03+3.99-1.24=10.78)
【ピーナツトーストとハムサラダ、牛乳】+22.81分
「ピーナツバターは甘さ控えめなものを。サラダの具材には、糖質をエネルギーに変えるビタミンB1を含むハムをチョイス。1枚(10g)あたりで計算すると、マイナス5.19分にとどまります」
トースト(全粒粉)+ピーナツバター+ハムサラダ(ハムとレタス)+牛乳(+0.72+23.91-5.19+3.8-0.43=22.81)
【トマト目玉焼き定食(ヨーグルト付き)】+1.66分
「朝食はご飯派の定番メニュー。ほぼ完全栄養食品の卵に欠けているビタミンCと食物繊維を補給する意味で、目玉焼きと輪切りのトマトを一緒に焼いても、生のトマトを添えてもOKです」
白米+トマト+目玉焼き+フルーツヨーグルト(-2.15+3.82-0.86+0.85=1.66)
【納豆ご飯、野菜、味噌汁】+13.79分
「納豆は食物繊維やビタミン、ミネラルが豊富で、血栓溶解効果も。論文データにはありませんが、ビタミンCとβ-カロテンが豊富なブロッコリーや、野菜たっぷりの味噌汁を合わせてみましょう」
納豆ご飯+ブロッコリー+味噌汁(+13.79+α=13.79)
「論文では豆類、野菜、果物、ナッツ類、魚料理、シリアル食品は全般的にプラス傾向ですが、’19年の国民健康・栄養調査の結果、日本人に不足している食品に位置付けられているものがほとんどです。積極的にとりましょう。また、論文では牛乳がマイナス0.43分になっていますが、日本人はカルシウム不足なので、毎日、飲んでもいいでしょう。健康保持、増進に望ましい栄養素の基準値は国ごとに異なります。こうしたことに留意しつつ、献立を考えました」
どれもおいしくいただける“食べ合わせ”なので、箸が進む。おいしい食生活で、健康寿命も延ばそう!