「変形性股関節症のため、59歳のときに意を決して人工関節の手術を受けました。それまでは、階段を上るのもつらいしスーパーに行くのもやっとでしたが、人工関節にしたら、それまでの痛みがうそのようになくなったんです」
そう語るのは人工関節手術を受けた専業主婦のAさん(62)。
近年、手術を受ける人が増えた“人工関節”。女優の中村玉緒(82)も、’17年に変形性股関節症で人工関節にする手術を受けている。それまでは、杖を突いて歩いていたのが術後は楽に歩けるようになったという。
また、女優の堀ちえみ(55)も、変形性股関節症の関連疾患である特発性大腿骨頭壊死症により’15年に人工関節に。手術をするまでの3カ月は、あまりの痛みに毎日泣いて過ごしていたのが、人工関節にして一転。痛みもなく普通に動けるようになったそう。
「怖い、歩けなくなるのではという誤解を持たれることが多い人工関節ですが、むしろ手術を受けることでスタスタ歩けるようになるケースが多いんです」
そう語るのは、神奈川リハビリテーション病院院長の杉山肇先生。
「股関節に痛みを感じる人は、全国で500万人ほどいるとされていますが、その大半が変形性股関節症によるものです」
今年3月には、お笑い芸人の千原ジュニア(48)が、特発性大腿骨頭壊死症を患い、人工関節手術を受けたことを公表したが、変形性股関節症自体は女性が発症しやすい病気だという。