画像を見る

「更年期世代の女性は泌尿器に関連するお悩みを抱えている方が少なくありません。その原因を探っていくと、意外とトイレの“古い常識”があることがわかります」

 

こう話すのは、神楽坂泌尿器科クリニックの室宮泰人院長だ。

 

更年期世代の女性に多い泌尿器のトラブルは、膀胱炎、頻尿、尿もれの3つなのだそう。これらの疾患が“昔からのトイレの作法”によって発生しているのかもしれないというのだから、驚きだ。

 

「膀胱炎は、細菌が尿道から膀胱に侵入して、そこから炎症を起こす病気です。大腸菌が侵入することが原因のひとつですが、更年期世代の女性はホルモンバランスの乱れによる免疫力の低下で、炎症を起こしやすくなっている傾向もあります」(室宮先生・以下同)

 

一方の頻尿と尿もれは、加齢と共に増える症状だ。

 

「頻尿は、加齢によって膀胱が硬くなり広がりづらくなることで、膀胱にたまる尿の量が少なくなるため、頻繁にもよおすことで起こります。尿もれは頻尿の人にも多いのですが、骨盤底筋群が衰えて筋肉がしっかりと働かないために、尿道の入口をしっかりと締めることができずに我慢ができない場合と、おしっこを出し切れずに残った尿がもれる場合とがあります」

 

そこで、おしっこトラブルを招くNG習慣を紹介。昔教わった“昭和の常識”はアップデートが不可欠!

 

次ページ >おしっこトラブルを招く昭和の作法とは

【関連画像】

関連カテゴリー:
関連タグ: