「鼻毛の抜きすぎ」で気管支ぜん息を招く可能性が!
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■鼻毛の手入れは切りそろえるだけで十分

 

こんなにも大切な役割を担っているならば、もはや見た目の理由だけで粗末にしてはいけない。

 

そこで、鼻毛のケアについて、耳鼻咽喉科医でラファ・クリニック院長の正木稔子先生が教えてくれた。

 

【手入れ法】

 

鼻頭を指で左右上下に動かしながら、カットする面をフラットにし、ハサミで入口から5mmのあたりをカット。あとは飛び出している毛だけをカットする。

 

「女性は美容の観点から鼻毛を気にする傾向がありますが、鼻毛をやたらと抜いたり、短く切ったり剃ったりする必要はなく、見えている部分をほんの少し切りそろえるだけで十分です。最もオススメなのは、女性がまゆ毛を整えたりするのに使う、小さなハサミを使って、鼻を切らないよう、注意しながら鼻の穴から飛び出す分だけをカットすることです」

 

このとき、決してハサミを中まで突っ込んで鼻毛を短く切りそろえたりしないように。鼻毛があっても、短すぎると重要な働きが発揮できなくなる。

 

ハサミのほかにも、毛抜き、鼻毛カッター、ワックスなど鼻毛処理のアイテムは多種あるが、注意したいのは抜く行為だ。

 

「鼻毛を巻き込んで抜くタイプの鼻毛カッターや毛抜き、まとめて一気に鼻毛を抜く鼻毛用ブラジリアンワックスなど、“抜く”ことを主眼にしているアイテムがありますが、注意が必要です。鼻毛を抜くと毛穴から皮膚が炎症を起こし、鼻前庭炎といって、鼻の穴の入口から近い小鼻のあたりが腫れたりすることもあります」(正木先生)

 

そうなると、抗生物質で炎症を抑えることとなり、見た目だけでなく、痛みまで長引いてしまう結果になりかねない。

 

鼻毛の大切な役割を忘れず、丁寧にカットしていこう!

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