6月に入り、暑さがぐっと増してきた今日このごろ。いつにも増して、夜なかなか寝つけない、という悩みを抱える人も増えているのではないだろうか。そんな悩みに、グルタミン酸とエチルアミンという物質が結合してできる、アミノ酸の一種の「テアニン」という成分が有効なのだという。
「テアニンは、煎茶や緑茶といったお茶の中に多く含まれる、アミノ酸です。リラックス効果のある成分としても注目されています。テアニンを摂取すると、気持ちを穏やかにしてくれるα波が増加するという研究結果があります。そのため、就寝前にテアニンを摂取すると、眠りを誘う効果が期待できます」
そう話すのは、睡眠障害・研究のエキスパートでもある、杏林大学名誉教授で医学博士の古賀良彦さん。
お茶の中にはさまざまなアミノ酸が含まれており、そのなかの半分以上は、テアニンが占めている。
「一般的に、高価な茶葉であるほどテアニンを多く含んでおり、なかでも、特に多く含んでいるとされるのが、高級な茶葉として知られている玉露です」(古賀さん)
しかしながら、玉露などはその価格の高さから手が出しにくく、日常的に気軽に飲むお茶として、適しているとは言えない。そこで、日常的に気軽に飲めるお茶としてオススメしたいのが、茎茶だ。相場価格を玉露・煎茶・ほうじ茶などと比べてみても、安価なのが一目瞭然。手が届きやすい価格帯だ。