認知症予防に歌いたい「カラオケ」春の歌ベスト5“歌い方”にもポイントが!
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■脳を活性化するには呼吸筋を鍛える必要が

 

脳の酸素消費量は全身の約5分の1を占める。

 

浅い呼吸では脳に酸素が十分に行き届かなくなり、認知機能が低下する一因にもなるのだという。

 

「浅い呼吸やマスクをつけているとき、酸素を多く取り入れようと、鼻呼吸ではなく口呼吸をしている人が多くいます。

 

口呼吸が習慣になった結果、香りの刺激が少なくなり、嗅覚の働きが鈍ります。

 

匂いの刺激によって脳を活性化するという研究が行われ、口呼吸で嗅覚が衰え認知症のリスクが高くなるという研究論文もあります。

 

昔の記憶を呼び起こす作用が強い嗅覚は、ほかの感覚とは異なり、脳のなかでも記憶に関係する『海馬』にダイレクトに、かつ大きな刺激を与えます。

 

嗅覚と脳を活性化するには、呼吸筋を鍛えておく必要があるのです」

 

呼吸筋も筋肉であるため、年を重ねることで衰えていく……。呼吸筋を鍛えるためには、どうすればいいのだろうか?

 

「呼吸筋を鍛えるには、歌うことが有効な手段です。

 

口やのどにも呼吸筋のサポート役である筋肉が張り巡らされています。

 

また、大きな声で気持ちよく歌うときにはおなかから声を出す腹式呼吸が不可欠ですが、この呼吸法により呼吸筋全体が刺激されます。

 

さらに歌うことで深く大きな呼吸ができると、血流をコントロールする自律神経が整い、その結果、血行が促進。

 

脳内の血流も増加させます。カラオケには頭も心もすっきり整え、リラックス効果もあります。

 

さらに、仲間と集まり、にぎやかに盛り上がることで脳の活性化という効果も期待できます」

 

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