お札の透けた肖像画を見つめるだけで、老眼や近視がよくなったと実感する声が続々。そんなうまい話があるんです! さあ、今日から視力トレを取り入れよう!
あなたは効果バツグンと話題の視力回復法「ガボール・アイ」をご存じだろうか。これを日本で初めて紹介し、多数の関連書籍も出しているのが、二本松眼科病院・副院長の平松類先生だ。
老眼や近視は一度なると、もう改善しないと諦めがち。でもじつは、老眼や近視の見えづらさは、ガボール・アイの超簡単なトレーニングで改善できるのだ。
じつは、これまで紹介されてきたさまざまな視力回復法にはエビデンス(根拠、裏付け)がほとんどないといわれる。そこで、平松先生は、エビデンスのある確かな視力回復法を探したという。そんななか、目にとまったのが、縞模様のガボール・パッチだ(下の図参照)。これを利用して視力回復を実施するのが「ガボール・アイ」である。
「ガボール・パッチは、ホログラフィーの発明でノーベル物理学賞を受賞したデニス・ガボール博士が考案したものです。そして、カリフォルニア大学の研究機関がその仕組みを使い、視力改善効果を実証しました。私が初めて見つけたエビデンスがある視力回復法でした。
また、アメリカのカンザス大学で行われた研究では、年齢を問わず全員の視力が向上。近視の人は平均視力0.4から0.6に。老眼の人は平均視力0.3から0.6になったというデータが。2017年にはニューヨークタイムズに、脳を鍛えることで老眼も近視も視力が向上する、という記事も掲載されました」(平松先生、以下同)
■平均視力が0.2アップ! 7割の人が視力向上したという結果に!
このトレーニングは基本的に、何種類ものガボール・パッチの中から、模様が同一のペアを見つけるもの。あいまいな模様を判別する際に、脳の視覚野が刺激され、脳の「視力を補う力」が高まることで視力改善につながるという。
では、なぜ脳の機能を向上させると視力が改善されるのだろうか。
「モノを見る際、私たちは目だけを使っているのではなく、目と脳を連携させています。まず、目でモノの情報を拾いますが、そのときはまだボンヤリした状態。そして、情報を伝えられた脳がいわば、“手振れ補正”の処理をします。その処理が正常に行われて初めて“見える”ことになるのです。ですから、その処理能力を上げれば、モノが見えやすくなるわけです」
ちなみに、平松先生自身の研究データでもしっかり効果が確認されている。
「老眼や近視などの方を対象に、1日3~10分・2週間程度のトレーニングをしていただきました。すると、7割の人が視力向上したという結果が出たのです。その平均は0.2アップとなりました」
