■ヒールの場合、ゲルがストッパーになり指先が痛くない
「ヒールの場合、つま先に重心がかかり圧迫されることが、靴擦れの原因に。そこで、踵骨から土踏まずにかかる箇所、自分で心地よいと感じる部分のインソールに粘着ゲルを貼ります。そうすることで、ストッパーの役割となり、足が前方にズレるのを防ぐことができるのです」
実際に記者も高田さんから教えてもらった方法を、いくつかのタイプの靴で試してみた。
まずは先がとがったポインテッドトウのミュール。歩くと、いつも指先が痛くなるのだが、粘着ゲルを貼って歩いたところ、足裏がインソールに密着し、踵が安定して歩きやすくなっていた。足が前にズレないので指先にも圧がかかりにくく快適だ。
靴の甲部分に隙間が生じる場合は、薄めの粘着ゲルを甲部分に貼っておくと、靴擦れ予防になる。
■足首の靴擦れには、踵の上からインソールにかけてゲルを貼る
踵が覆われたサンダルやヒールは、素足で履くことで足首周辺に摩擦が生じやすい。特に革覆だと皮膚への負担は強い。そこで、踵の上の部分からインソールにかけて粘着ゲルを貼ることで、踵がパカパカ動かず靴に密着し、足首の擦れを予防できた。
■ビーチサンダルの鼻緒にくるっと巻く
鼻緒のついた草履やビーチサンダルは、親指と第二趾の間が鼻緒に当たり、皮膚が擦れて痛みを生じやすい。そこで、カットした粘着ゲルを鼻緒に巻いてカバー。ゲルが柔らかく肌に密着して、鼻緒との擦れを予防してくれる。
■外反母趾と靴との接触面も保護してくれる
外反母趾の人は親指のつけ根の飛び出た部分が靴に触れると痛い。骨が出た部分に粘着ゲルを貼り、その上からストッキングや靴下をはいてずれないよう固定する。そうすることで、粘着ゲルがクッションになり、靴との接触を和らげてくれる。テープを剥がすときは皮膚を傷めないようゆっくりと。
■洗って繰り返し使えるのでコスパも最高!
このように素足で履く靴のさまざまなトラブルを予防・解決してくれる粘着ゲルマットとゲルテープ。肌に触れるので、使い捨てなのかと思ったら、水洗いが可能なうえ、洗った後は自然乾燥させることで粘着力を保つことができるという。衛生的なうえ、コスパ面でも文句なしだ。
「私自身、粘着ゲルを使うようになってから、足裏のアーチができて、正しく歩けるように。それによって長年の悩みだったO脚や下半身太り、膝痛まで改善しました。靴擦れの痛み止めのつもりで使い始めた耐震マットでしたが、至れり尽くせりだったんです!」
高田さんの元を訪れる患者さんたちの足のトラブルは、ほぼ全員改善しているのだとか。靴擦れを恐れず、夏のおしゃれを楽しもう。
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