すい臓がん“5年生存率10.5%”の現実に専門医が警鐘…「超早期発見がカギ」危険因子セルフチェック表も公開!
画像を見る 【解説】生存率を高めた「尾道方式」のしくみ

 

■自分から医師に相談してステージ0で発見!

 

「尾道市では、市内のクリニックに『すい臓がんの危険因子』のチラシを配布しているんですが、糖尿病のある60代の女性がチラシを見て、かかりつけ医に『すい臓がん、大丈夫でしょうか?』と相談したそうです。そこで腹部エコーをしたところすい管拡張が見つかり、中核病院である当院を受診して来られました」

 

精密検査の結果、「ステージ0の微小なすい臓がん」と診断され、手術も成功。快方に向かっているという。

 

早期発見がいかに大切かわかったところで、全国50カ所以上ある「尾道方式」実施地域以外の人は、どうすれば「超早期発見」できるのだろうか?

 

「まず『危険因子』が複数あるかセルフチェックしてください。複数以上あれば、かかりつけ医や診療所で、“自分から”医師に相談しましょう。かかりつけ医が『精査が必要ですね』となれば、そこでの腹部エコーの実施や、より詳しい検査ができる中核病院に紹介状を書いてくれるなど、状況が前進するかと思います」

 

花田医師は、今回公表された「5年生存率10.5%」という数字をきっかけに、まずは関心を持つことがもっとも大事だという。

 

日本膵臓学会のホームページには、すい臓疾患の専門知識を有する認定指導医や、その指導医が常勤する全国の認定指導施設が掲載されているので、相談してもよいだろう。

 

まずは、8つの危険因子のセルフチェックと、かかりつけ医への「すい臓がんの不安」の相談から始めてみては、どうだろうか。

 

超早期発見が5年生存率“倍増”につながるのだから――。

 

画像ページ >【一覧表あり】すい臓がんの危険因子 セルフチェック表(他4枚)

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