■1日3杯以上のコーヒ、紅茶で認知症リスク58%減
朝、コーヒーや紅茶を飲む人も多いが、飲む量によって認知症リスクが変わってくる可能性があることを’24年に国立台湾大学の研究者が発表している。
「アルツハイマー型認知症患者278人、血管性認知症患者102人、認知症のない対照群468人のデータを分析しています。
その結果、1日3杯以上のコーヒーまたは紅茶を摂取している人は、アルツハイマー型認知症および血管性認知症の発症リスクが58%減少していました。とくに高血圧症のある女性の予防効果が高かったとあります」
■1日15分以上の家事で認知症リスク8%減
日中の家事も、認知症に効果的だと示しているのは、’21年に学術誌『BMJ Open』に掲載された、シンガポール工科大学とシンガポール国立大学の論文。
「シンガポール在住の490人の認知機能テストを分析したところ、高齢者では、重い家事(窓掃除、寝具の交換、掃除機がけ、床掃除、カーペットを敷くなど)をよく行う人(週15分以上)は、そうでない人と比べて平均8%、軽い家事(食器洗い、料理、洗濯、片?付け、アイロンがけなど)をたくさんする人(週約5時間以上)は、あまりしない人に比べて、平均5%高いスコアを記録しました」
■午後の昼寝で認知症リスク減
家事が一段落すると、睡魔に襲われることもあるが、昼寝の時間帯に関しては、’25年の『コミュン・メッド』誌に関連論文が掲載されている。
「午前9~11時の昼寝が多い高齢者は、アルツハイマー型認知症のリスクが高く、午後1~3時に昼寝する高齢者では、アルツハイマー型認知症の原因ともみられている脳にたまる老廃物・アミロイドβレベルが少ない傾向がありました」
■カマンベールチーズを食べて認知症リスク55%減
晩酌のワインのおともにチーズを食べるという人には朗報が。
「株式会社明治、桜美林大学、東京都健康長寿医療センターが’24年に発表した、日本在住の65歳以上の地域在住女性1,035人を対象とした共同研究では、チーズの摂取の有無・種類(特にカマンベールチーズ)が、MMSE(認知機能テスト)のスコアと、どのように関係しているかを調べています」
30点満点のMMSEのスコアが20~26のとき「軽度の認知機能低下」と定義。チーズの摂取量を「ほとんど食べない」「週1~2回」「2日に1回」「ほぼ毎日」の4段階に分け、「週1~2回」以上を、チーズ摂取群としている。
「分析すると、チーズを取っていない群はスコアが27.6±2.4点でしたが、チーズ摂取群のスコアは28.4±1.9点と有意な差がありました。
さらに『カマンベールチーズを食べている人』(28.7±1.4点)と『その他または非摂取』(28.3±2.0点)でもスコア差があり、カマンベールチーズ摂取群は軽度認知機能低下の可能性が約55%低いという結果でした」
