《寝る前に食べると効果的な“食材”、飼うべき“ペット”が明らかに》認知症を予防する習慣10選
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■毎日の入浴で認知症リスク18%減

 

入浴頻度に関しては、温泉療法専門医の早坂信哉医師らが、日本温泉気候物理医学会雑誌に’25年に掲載した論文を参考にしたい。

 

「要介護認定を受けていない、65歳以上の高齢者(夏7,509人、冬7,590人)を対象に、入浴頻度を低頻度群(週に0~6回)と高頻度群(週に7回以上)の2群に分け、9年間、追跡調査。その結果、週7回以上の入浴は、6回以下と比べ、冬場は18%、認知症リスクが低かったのです」

 

■7~8時間睡眠で認知症リスク減

 

睡眠時間の長さに関しても、北京中医薬大学の研究者による、中国の中高年15,526人(平均61.5歳、女性53.02%・男性46.98%)を対象にした’25年発表の研究がある。

 

「認知機能は、記憶力、判断力・思考力、総合的な認知機能の3つで評価、睡眠時間は7つのグループ(4時間以下~10時間以上)に分類しています。

 

解析の結果、認知機能が最もよかったのが7~8時間睡眠。また6時間睡眠では、認知機能に関して有意な低下は見られませんでした」

 

注意したいのは、短い睡眠と長い睡眠。どちらも認知機能を低下させるという。

 

「4時間以下の短い睡眠は、思考力・判断力の低下が大きく、10時間以上の長すぎる睡眠は、最も悪影響が大きく認知機能低下と強く関連していました。短い睡眠は、睡眠中に行われるアミロイドβなどの脳内老廃物の排出が不十分になること、ストレスホルモン(コルチゾール)の慢性的な上昇や気分調節機能の乱れ、さらに記憶を担う海馬の機能低下などが指摘されています。いっぽうの長時間睡眠は、活動量が減り脳への刺激が少なくなることに加え、心や体の不調のサインである場合もあります」

 

■日本食を食べて認知症リスク42%減

 

食事や栄養管理の改善にも努めたいところ。’23年の『ヨーロッパ栄養学誌』には、日本食と認知症の関係を調べた、国立長寿医療研究センターの大塚礼氏らの研究論文が掲載されている。

 

「高い信頼性のある最長20年にわたる追跡研究で、日本食を豊かに食べている人は、認知症の発症のしやすさが42%低いという結果でした。特に魚・豆類・野菜をバランスよく取ることが重要と示されており、食生活は中年期から整えることが重要だと報告されています」

 

■黄色、オレンジ、赤い野菜を食べて認知症リスク50%減

 

より詳細な野菜と認知症の関連に関しては、オーストラリアのエディスコーワン大学の研究者らが、同国の70歳以上の地域在住女性1,206人を対象に、14.5年間の追跡調査を’24年に発表している。

 

野菜は、黄色・オレンジ・赤い野菜(例:にんじん、かぼちゃ、赤パプリカ、トマトなど)、アブラナ科(例:ブロッコリー、キャベツ、カリフラワー)、ネギ科(例:玉ねぎ、にんにく、長ねぎ)、葉物野菜(例:ほうれん草、レタス、ケール)、豆類に分類。

 

「黄色・オレンジ・赤い野菜を最も多く摂取していた女性は、最も少ない群と比べて、認知症による入院が46%、死亡が50%少ないことが示されました。また、ネギ科の野菜を多く摂取していた女性では、認知症による死亡が49%少なく、葉物野菜でも約45%少ないという結果でした。

 

高齢者の認知症予防には、ただ“野菜をたくさん食べる”だけでなく、どの種類の野菜を多く取るかがポイントになりうると結論づけています」

 

新年を機に、新たな生活習慣を取り入れ、認知症を遠ざける生活を心がけよう。

 

画像ページ >【グラフあり】認知症リスクを下げる24時(他1枚)

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